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2019年1月22日 (火)

陽炎(56)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 物流学会は例年よりも早く九月に開催された。台風の心配はあるが、幸い秋雨前線だけで済んだ。宿は天神にあるNホテル、会場のN学園大学にはバスでアクセスしたが、翌年には地下鉄の新しい路線ができる予定と聞いた。一日目の自由論題では「モーダルシフトと鉄道貨物」という発表へのコメンテーターを頼まれた。発表者は地元のS学院大学の院生である。九州の場合は博多港を中継した国際コンテナが課題であるが、鉄道は相変わらず国内限定のようだった。

 博多港については、上海との国際航路の話も出た。時速五十ノットの高速貨物船の計画は頓挫して、トレーラーを載せるROROタイプの船が博多と上海を三十時間で結ぶこととなった。日本企業の中国進出に伴う貨物輸送の拠点は博多港で、これに対抗しようとしているのが、長崎、伊万里などである。三池や熊本は内陸といってもよく、結局、陸上輸送の距離が短くていい博多が有利だった。

 一日目の夜は懇親会で、終わるとホテルに直行した。中州に繰り出した人もいるが、私はとにかく連日の疲れを少しでも取っておきたかった。研究所のOBがいれば足を運んだかもしれないが、奈良の先輩以外は来ていなかった。その先輩も二日目は所要で戻る必要があると言って博多駅に向かった。

 統一論題では、東京港・横浜港と茨城県の港の競争、羽田と成田の役割分担、中国道と山陽道、博多港と北九州港、そして福岡・北九州・佐賀の空港ということでインフラの地域間競争が取り上げられた。私は空港と高速道路のアクセスを中心に三空港の分担を述べた。あとのパネルディスカッションでは双方の市役所から来た参加者から国際輸送の可能性で質問を浴びた。私が二十四時間体制で北九州優位としたことに福岡市のほうは不快なようだった 

 シンポジウムが終わるとバスで博多駅に出て地下鉄に乗り換えて福岡空港に移動した。関西と福岡の間の飛行機も朝と夜にあるくらいで、国際乗り継ぎという趣である。こちらも767だが、羽田・関西と同じく横七列に三人か四人という状態だった。関西に到着すると窓の外に貨物用の747が注記しているのが見えた。それは成田が手一杯でこちらに回された会社のものだった。北九州だけでなく、中部の空港も海上空港なので二十四時間利用できるが、そうしたところに振り分けていくことになりそうだった。問題は取り扱い量の多寡である。

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