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2019年1月30日 (水)

陽炎(71)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 イギリス向けて出発したのは盆休み明けである。広報委員長の代行は元銀行の人にお願いした。学生は寝屋川に実家があって法学部の二年生である。一年のゼミで私のところにいたのでその点は少し気持ちが楽だった。関西空港駅で待ち合わせて出国審査・搭乗ゲートへと進んだ。

 十年前の新婚旅行のとき、関西・シンガポール・ロンドンはすべて747だった。今回は関西・シンガポールが777で、シンガポールとロンドンは世界妻帯の旅客機となったエアバスのA380である。学生は初めて海外に行くので窓側に座らせ、私は通路側で交通学会の会員の一人が出した著作のページをめくった。

 シンガポール空港のターミナルビルの大きさに学生は圧倒されていた。マーライオンとかを見に行くのは夜になっていたので、ターミナルで時間をつぶし、ロンドン行きに乗り込んだ。暗いので機体は見えなかった。エコノミーは一階で私たちは後ろの席である。胴体の長さだけが、380の大きさを物語っていた。

 ヒースローに着いたのは朝である。ターミナルの長い通路を歩いて入国審査場に行き、地下鉄でマンチェスター行きの列車が出る駅に移動した。列車はエアラインもやっているVグループが運行していて、イギリス国内の都市間高速列車の一部はこの会社によるものだった。東海岸を行く路線は電車だが、マンチェスター行きはディーゼルである。

 マンチェスターには午後到着した。とりあえず広報委員長としての職務も兼ねて空港・地下鉄・駅・列車とカメラに収め、本命であるべき大学にようやくたどり着いた。宿泊はキャンパス内のドミトリーで、学生は英語の研修プログラムや学生との交流、私は教員との交流と研究である。

 リバプールにも足を運んだ。鉄道に港湾、そして空港と現地の交通事情を調べた。運輸専門誌にイギリス訪問に関するエッセイを寄稿するためである。堅苦しい論文と違い写真も交えて気楽に読めるものを書くのもそれなりに研究者として認められたということだった。もう一度イギリスの鉄道を取り上げたものも書くのも大事である。

 マンチェスターを引き上げてロンドンに二泊した。ベッドと朝食だけという「民泊」である。そして大英博物館・ロンドン塔・タワーブリッジ・ロンドンアイ・国会議事堂・ウェストミンスター・ハロッズ・科学博物館などを回り、380に再び乗ってシンガポール、未明の乗り継ぎで帰国だった。

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