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2019年1月29日 (火)

陽炎(69)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 11月になって「研修願」を出して母校に立ち寄った。表向きの理由は「ゼミ指導に必要な研究資料収集」であるが、私自身のこの先数年の研究課題のためでもあった。とりあえず大学院に進む陳の指導教授に仁義を切っておくことも目的のひとつである。通勤経路の途中というか家からすぐのところだが、一日仕事だった。

 杉本町の駅は学部に入ったときから変わらなかった。阪和電鉄時代の木造駅舎が建て替えられたのが入学直前で、ちょうど国鉄がJRになる時期である。ホームの天王寺側にしか改札がないことや大学と反対の西口しかない状況は変わっていなかった。駅の南北にある踏み切りも「開かずの踏み切り」という状況のままである。

 阪和線は杉本町のひとつ天王寺寄りの我孫子前から高架が完了したが、ここは昔のままだった。杉本町駅の東に改札を設けようという構想は私の在学時からあったが、阪和線と関西本線を結ぶ貨物線の関係もあって難しかった。この貨物線は私が入学する前まで一日一本のコンテナ貨物が走り、奈良と和歌山をつなぐ臨時特急も通ったが、今は廃線の状態である。

 貨物線を旅客化しようという構想も進まなかった。関西本線から大阪市東部を走る城東貨物線は旅客化が具体化していた。地下鉄御堂筋船のあびこ駅と貨物線はクロスしているが、新駅をここに作る話もなく、さらに東の近鉄南大阪線との交差部分も同様である。駅舎を出た私は南側の踏み切りを渡り、キャンパスに入った。

 まず経営研究所を尋ねて引き受けてもらう先生に簡単にあいさつし、、学術研究センターに向かった。経済学部は今も卒業論文が必修で学生たちがどんなテーマで書いているのかを検索した。この春を含めて過去三年分、交通や観光をテーマにしたものは合わせると100件を超えていた。それだけ学生には書きやすい分野なのだろうと改めて思った。私の頃は国鉄改革や関西国際空港を取り上げたものが多かった。

 観光は体験型のツーリズムや産業観光というものが地方自治体の視点から取り上げたものがあった。交通は阪和線についてという身近な交通から都市交通全般というもの、エアラインではアメリカのSW航空やオーストラリアのJS、マレーシアのA社、インドネシアのL社などいわゆる「格安エアライン」をテーマにしたものが目立った。

 専門部の食堂でランチをしてから午後も大学院生の研究がどんなものか検索した。物流は皆無で、陳が希少な存在であることがわかった。観光についても交通からのアプローチが多く、王さんを神戸にするかここにするか本人の気持ちとも相談するのがいいかなと思った。そのあとはエアライン関係の資料を探して次のテーマを決めた。 

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