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2019年1月27日 (日)

陽炎(65)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 物流学会は次の開催校であることをアピールするためだけの出席だった。交通学会のほうは佐賀の大学院生がローカル空港間の競争というテーマで発表するのをコメントするという役目のため、山口県に出向くこととなった。広島と小倉の間をノンストップだった「のぞみ」が地元の強い要望で山口県にも止まるようになったが、「ひかりレールスター」を選んだ。

 小郡を改め「新山口」となった駅は津和野との間を結ぶSL観光列車の起点でもある。ここからは明治維新が始まった萩へのバスも出ていた。宿はY大学に近い湯田温泉のTホテルにしたが、萩行きのバスか鉄道かは時間次第である。このときはバスのほうが連絡がよかった。

 Tホテルはシングルでも泊まれる普通のビジネスホテルだが、温泉もあった。金曜の夜に到着して体を休め、翌朝はブラブラ歩いて大学に向かった。ここは車がないと一苦労かなという感じである。正門をくぐると都会とは違って広大な駐車場があった。学生の通学も車が前提のようである。

 院生の発表は昼食前だった。佐賀空港と福岡・北九州・長崎の競争について話していたが、佐賀が生き残るためには格安航空の誘致が不可欠という結論だった。私は混雑空港化している福岡の需要分散という観点を持ち出して観光や物流の魅力度アップが必要と付け加えた。

 懇親会では母校から来ている先生にゼミ生の引き受けを打診した。以前は英語ともうひとつの言語に研究計画、専門にしようとしている分野のレポートが必要だったが、語学に関しては英語のみでよいとなっていた。どんな英文を読めばいいのかは過去問題をもらうということで対処することにした。

 二日目のローカル交通という問題の発表とパネルディスカッションが終わるとタクシーで湯田温泉駅に行った。ちょうどSL観光列車が津和野から戻るところに出くわしたが、指定券を買って載るのは無理で姿だけを見た。新山口から島根へと入る特急「おき」との待ち合わせだが、「おき」はたった二両のディーゼルで、もはや鉄道がローカルの交通から滑り落ちつつあるのは明らかだった。

 SLを見送ってから十五分ほど待って新山口行きのディーゼルカーが到着した。これも二両だけである。全国どこでも見られたクリームとエンジ色の塗装ではなく、黄色と白でこの地域独特の塗り方となっていた。新山口に着くと今度は自足300キロの「のぞみ」の自由席に乗って新大阪へ向かった。

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