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2019年1月24日 (木)

陽炎(59)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 交通学会での発表は土曜日の午前なので前日から福岡入りである。金曜の午前は大学に出て広報委員会の業務をこなした。午後四時に伊丹から福岡に飛び、帰りは日曜の夕方に関西空港へというルートである。学会に出るための交通費は年五万円までで精算は新幹線だが、まだ研究所のように領収書添付はしなくてよかった。

 伊丹から福岡に向かうA空輸は767で席の埋まり具合は横七列のうち四列という具合である。私は左の窓側を選んでいた。北に向かって離陸して淡路島が後方に過ぎるあたりでドリンクサービス開始、回収されるときにはもう降下していた。関門海峡の手前から新しい北九州空港の姿が見えた。南北4000mの人工島から発着できるのは年度の末であるが、ここを利用することはないだろうと思った。島は小倉の街の東にそびえる山の陰に隠れ、響灘に面した埋立地を北から見下ろしながら降下が続いた。この埋立地にコンテナ基地やリサイクル施設が整備されていて、「環境コンビナート」とも言われていた。

 宿は博多駅のそばに取った。研究所時代に何度も利用した懐かしい場所である。翌朝、会場のF大学までは地下鉄を乗り継いで向かった。博多から天神まではなじみのコースだが、地下鉄の天神南までの長い地下街には閉口した 年明けに開業したという新しい路線はリニアモーターを利用した車体の小さな車両でロンドンの地下鉄を思い出した。最初は立ち客もいたが、F大前の駅で大半が降りた。

 F大学は地下鉄駅の出口からすぐそばに正門があった。16階建のランドマークとなる建物があるが、会場はその先の校舎である。今回の教室は150人程度の教室で、聴衆はそれほど多くなかった。観光をテーマにした発表は少しずつ増えてはいるが、まだまだ中心は飛行機と電車である。コメンテーターは私が参考にさせてもらった「通信と交通の流れ」を発表したことのある研究者だった。

 通信から交通行動につながるケースと通信だけで交通の発生はないという場合の二通りの視点は新鮮だというコメントをもらった。現地に行かなくても画像は視覚のみ、動画で聴覚までは伝わるが、味覚、嗅覚、触覚といったものはまだ現地に行かなければならず通信技術がカバーできないものもあるという指摘が海上からあった。その一方で将来的には人間の脳や神経の研究が進むと視聴覚以外の伝達も可能ではないかという発言をした人もいた。

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