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2019年1月21日 (月)

陽炎(53)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 関西国際空港に向かう連絡橋を渡る快速電車の窓から私は早春の光を浴びる海を見下ろした。三月半ばの木曜日に研修届を出して一泊二日で東京に向かうところである。そろそろ家族四人で遠出することも考えたいが、第一候補はここかなと思った。鳳まで普通電車、東羽衣までの支線から南海の急行に乗るか鳳で快速乗り換えという二つのルートだが、今日は快速利用である。

 朝十時に羽田に向かうA空輸の機材はA320だった。初めてここに降りたときの747に蔵へべたらずいぶんダウンサイズしたなという印象である。それだけ旅客数は伸びなかったということが明らかだった。J航空も飛ばしているのはローカル用の737という有様である。機内は窓側だけが埋まっているという状況で、小型化も納得した。

 羽田に着くと京浜急行で品川に行き、研究所の一部が移転した「物流博物館」を訪ねた。秋葉原時代には四階の一角に「物流史料館」があったが、そこの収蔵品はここに移った。展示物を見て一時間半ほどすごし、新橋に移動した。ここから新しいN社の本社までは歩いて十分である。

 途中にあるホテルに早めのチェックインをして部屋に入ったのは午後三時前、ちょっと一息つくと本社に向かった。通用口の守衛はまだ顔なじみだった人が残っていた。名刺を見て、通用口のすぐ前にある武道場を見せて欲しいと頼んだ。道場は柔剣道それぞれ二コートずつ取れるスペースがあり、観覧席まであった。夕方には地域にも開放して社会貢献の一環としているそうである。

 研究所は十六階建ての本社ビルの十階に入った。経済研究部は浜離宮を見下ろす側であるが、さすがに景色を楽しむ余裕はなさそうな雰囲気である。峰岸と深井は自分の席でワープロを打っていた。峰岸は「勤続十年の表彰もらったぜ」と言った。新しいスタッフも入り、中国出身が二人いた。

 物流学会で福岡と北九州の空港の話をすることになっていたので、その関連の調査資料をもらえたのはありがたかった。佐賀空港が新たに開港し、山口宇部の滑走路も747が発着できるようになった。佐賀は東京・大阪それぞれ二往復ずつで767、山口宇部は767のままである。新しく入ったJ航空は737だった。

 研究所の季刊誌は休刊が決まった。研究員の発表の場が狭くなるなと思ったが、情報発信も紙からネットの時代に移りつつあった。研究所もホームページを設けて、そこに論稿を載せるという方向のようである。とりあえず所内で旧知の人たちにあいさつして回り、OB会の始まる午後六時まで時間をつぶした。

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