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2019年1月 8日 (火)

陽炎(29)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 透き通った秋空が広がっている。英断地下鉄を降りた私はD大学まで一キロの道を歩いた。交通学会は土曜に自由論題、日曜が統一論題で、土曜の夜には懇親会があった。私の発表は自由論題で、コメンテーターは東京・福岡への新規参入を目指すS航空の社長である。

 社長のことはマスコミ報道で聞いていたが、エアラインに関してはまったく素人、ベンチャー企業の設立に関わっていたということだけが基礎知識である。300人乗りの767を万一福岡の市街地に墜落させてしまったらいったいどう謝罪するのかそんなことも考えながら会場へと歩いた。

 D大学のキャンパスは八階建てのビルが並び、都会型の大学という印象が強かった。建物の間には街路樹が植えられ、葉っぱが色づきかけていた。経済学部棟の大教室が発表の場だった。300人入れる教室はいっぱいで、緊張感がただよった。初対面の社長は四十代後半だが、見た目は三十代、そして「夢追い人」という印象を受けた。

 とりあえずは予稿をそのままに読み上げた。社長のコメントは「代理店へのキックバックのこともあり、直接販売を中心にしていきたい」ということだった。会場の質問は私よりも社長に対してが多く、「安全の対策」「運輸省との折衝」「貨物は?」というものもあった。最後の貨物は物流学会の人からで私もきにしていた。

 安全については中古の機材ではなく、最新型をリースで導入すること、運輸省の折衝でも安全が一番の問題で整備体制が課題であること、貨物に対してはYやSなど宅配便関係でスペース買いの話が出ているということがあげられた。最後に名刺の交換をして次の発表に移った。 

 懇親会ではいろいろな大学の教員だけでなく、エアラインの関係とも話すこととなった。エアラインで学術にも熱心なのはJ航空で、名詞も五人くらい交換した。すでにJ航空は航空券をインターネットでも購入できるようにしており、代理店との間ではその割合を高めないでほしてという要望を受けているとのことだった。

 北九州市の公立大学の先生とも話をした。十一月の委員会では路線の検討であるが、国内は東京・札幌・沖縄、国際はソウル、上海、香港、台北などが候補になるというところである。問題は機材で貨物専用の747が埋められるのかというところだが、旅客で747は難しいというところである。貨物専用の767は十分見込めるが、とにかくどんな貨物が有望かというのが重要だった。

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