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2019年1月28日 (月)

陽炎(68)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 希望者全員の次はコメンテーターの割り当てである。結局、アフリカの鉄道貨物という新奇な研究に私が相手をすることになった。発表者は国際協力機構の職員である。統一テーマのほうは前の年から決まっていたのでとにかく当日に台風が来たりしないことを祈るだけとなった。

 陳の受験勉強のほうも英語の過去問題はとりあえず解かせ、あとは何が出てくるのかというところである。傾向としてはケインズ・ウェーバーあたりの可能性が高かった。元々マルちゃんの系統が幅を利かせていたわが母校もソ連の崩壊によって近代経済学に舵をきりつつあった。

 当日は台風の影響も免れ、予定通りにことが運んだ。国際協力機構の人の発表に対しては「アフリカへの中国進出という国際情勢に日本が疎くなっていることを気づかされたのは印象的」とコメントさせていただいた。懇親会には学長も顔を出してあいさつをした。学長は法学部で専門は商法である。

 交通学会のほうは新潟で行われた。少し意外な場所であるが、伊丹から飛行機で移動した。搭乗率の保証を地方自治体側がやっていて路線の引止めに躍起だということは学会でも報告があった。次に何を取り上げたらいいのか私は壁にあたっていた。観光に踏み込めば踏み込むほど、交通から離れたこともしないといけないし、交通には交通で様々な問題が発生していた。

 学会から戻ってからN社のホームページを覗いてまず古巣、そしてスポーツサイトへと移った。 山田は国土交通大臣杯争奪戦なるもので社会人としての大会デビューを果たした。団体の先鋒で臨んだ彼は、二勝三引き分けでチームの準優勝に貢献した。最後の相手はJR東日本である。

 十月初めに大学院の入学試験が行われ、半月後に結果が出た。陳は合格だった。早速、翌年のパンフに卒業生の声として登場してもらうことにした。ゼミ生の内定先はN社はなかったが、交通関係に行く者も例年通り出てくれた。一方で、アルバイトや契約社員という形で社会に出るという者もいて正社員になれることを祈るばかりというケースもあった。

 陳の次は王さんの番になるが、とりあえず中国の民間航空の状況については国営航空がエリアごとに分割されたこと、ローカル基盤の新しいエアラインが次々に出ていることがまとめられた。オリンピックが終わって次は上海での万国博覧会を控え、かつての日本のように急激な経済成長の真っ只中にあることが彼女のレポートからも伝わった。

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