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2018年12月 8日 (土)

青春の影(5)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 二戦目の相手はF大学ОB会である。平均年齢は高かった。前三人が二勝一引き分けでつないで来た。清二も引き分けたが、大将の勝利で三回戦に進めた。その相手はN銀行である。今度は二引き分け一敗という苦しい状態でまわされた。清二は面を取りに出て胴を抜かれ。チームの敗退が決まってしまった。

 正月は元旦に「こだま」乗務、二日の早朝に車で帰省した。実家に立ち寄って昼食、それから母校に足を向けた。山田は前年に全国大会初出場を果たした。一回戦で負けたが、今年も出場できるように努力すると抱負を述べた。野村も帰省していて彼と稽古してから現役の元に立った。

 二月の審査は福岡武道館である。高校生の三段も四・五段と同時に行われるが、夏の審査で上がった者が多く、冬は少なかった。清二の番号は「17」と前回より五つ後ろになった。品川も資格は得たが申し込まなかった。

 武道館の手洗いはまだ「和室」のままで、高校生は閉まっている個室が「洋室」なのを期待しているようだった。稽古会でそれが「洋室」に改造されたのは知っていた。清二はあいている「和室」に入った。新幹線のトイレも500系には「和室」が残っているが、700系はすべて「洋室」にされていた。

「16」はずんぐりした体型で使い込まれた溜色の胴を着けていた。立ち上がりにいきなり出小手を食らい、次に小手・面を仕掛けたら軽くいなされた。最後は面に出る瞬間に銅をバッサリ抜かれた。「18」に対してはまず合い面、小手から胴に切り込んで相手の細い胴を両断した手ごたえがあった。ふたを開けたら「16」が合格していて、清二も「18」もだめだった。

 三月の部内試合ではAチームに引き続き残ることができた。品川が選手を引退して支社の副将は清二、Aチームでも副将である。

 四月からは「さくら」に乗務することになった。博多・新大阪を走り、新神戸・岡山・広島・小倉に止まるというパターンである。最高速度300キロは動体視力を鍛えるにはベストだった。「こたま」の場合は車庫に出入り、あるいは博多南駅に停車となるが、「さくら」の車両基地は川内と熊本なので博多との移動はもっぱら「のぞみ」や「こだま」に便乗という形になった。

 

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