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2018年12月26日 (水)

陽炎(6)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 個人としての研究はまず十月上旬に物流学会に加入して初めて参加した。会場は茨城県龍ヶ崎のR経済大学である。ここはN本社が設立に関わり、研究所のOBが何人も教鞭をとっていた。私は新入会員として紹介してもらった。整備新幹線と鉄道貨物という論稿も研究所の季刊誌編集部に提出し、冬の号に掲載してもらえる道筋がついた。

 十月下旬には交通学会が国立のI大学で行われ、大学・大学院の先輩で研究所を入れ替わりに退職して奈良県の大学の講師となった人の発表を聞いた。テーマは「イギリスにおける郵便バス」というもので、ローカルバス路線の維持に郵便物を運ぶようになったというものである。これを聞いた私はイギリスの鉄道改革と貨物輸送を次のテーマにしようと思った。ちょうど国鉄の経営形態が変わり、線路などのインフラを保有する会社と、インターシティ、ロンドン通勤路線、貨物という具合に運行会社が分離された。

 トラフィック・オペレーションリサーチの研究会ではJR東日本の議事録を作って、当番のときに配布した。暴走半島への新型特急車両についてだが、ワープロの変換ミスで赤面する羽目になった。成田エクスプレスと車体デザインは同じだが、成田は白・赤・黒、こちらは白に菜の花の黄色と海の青と塗りわけ、成田では海外旅行客の大きな手荷物を置くためのスペースを暴走ではサーフボードやサイクリング、そして一番の自慢は同じ車両で喫煙・禁煙を一緒にしつつ、空気のカーテンで分けるというシステムだった。

 当番の発表は同じ研究部の経済分析の人に「貨物輸送の見通し」という話をしてもらった。これは年二回、発表しているもので研究所の看板とも言えるものだった。発表した人はW大学の出身で、A学院大額の非常勤講師もしていた。

 学会と重なってしまったのが、組合のレクリエーションだった。バーベキュー大会を昭和記念公園でやったのだが、ちょうど交通学会とぶつかってしまった。メーデーのときは代々木公園の中央集会に参加してそのあとフレンチレストランでランチをして解散だった。経済圏九部には同期入社が他に二人いた。峰岸は参加したが、深井は交通学会に新しく入ったということでこちらを選んだ。

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