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2018年12月 1日 (土)

青春の彷徨(11)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 春の市民大会準優勝で全日本予選に出ることとなったが、対戦相手はいきなり県警の山田との戦いになった。清二は五分間目いっぱい戦った。山田はなにか余裕で清二の技量を測っているような感じだった。延長寸前に面に飛んだところを返し胴で終了した。山田はベスト8、岩本は16、この二人の対決はなかった。

 山田が婚約者の応援を受けていたのは表彰式後に知った。そういう話題になると清二も道場の先生からも来ていた。相手が大卒だと気後れもあり、専門学校あたりかというようなことも言っていた。山田の相手は警察内部の職員だそうである。出身はH高校だが、剣道部ではなかった。

 JRグループの大会は予選リーグで北海道と九州Bにあたった。北海道は副将が不在となって前三人が鍵だった。まず北海道との戦いは先鋒が面一本勝ち、清二は引き分け、中堅が面二本、大将は引き分けた。九州Bとは先鋒が小手を二本決め、清二は引き分け、中堅と副将が一本勝ち、大将引き分け。本数の差で清二たちは決勝トーナメントに進んだ。

 トーナメントの初戦は九州のAである。先鋒が小手で一本負けして戻ってきた。清二は小手から胴に変化してチームカラーの赤胴に快音を響かせたものの、最後は面返し胴が遅れて引き分けた。中堅・副将が敗れて終了である。

 もうひとつのビッグな大会、国土交通大臣杯は東京武道館で行われた。一回戦の相手はN通航空、野村も次鋒という巡り合わせとなった。先鋒は引き分けで戻ってきた。清二は野村の面を胴に返して先行したが、二本目を面で取りに行って返し胴を奪われた。結局引き分けで時間が切れた。中堅が勝ち、副将は負け、大将引き分けで代表戦となり、敗北した。

「東京暮らしはどう」

 終わってから清二は野村に声をかけた。彼は羽田空港支店に配属されて国内貨物のターミナルでの事務だった。通勤はモノレール、稽古は週末ということである。次の試合はN通航空はE社と戦い、野村は面返し胴失敗で一本負け、チームも中堅が勝っただけで、あとは敗れた。

 

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