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2018年11月27日 (火)

青春の彷徨(4)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 勤労感謝の日に北九州で行われた社会人の大会は団体戦だった。新幹線て小倉まで行き、タクシーで会場の体育館へアクセスした。体育館は日本武道館に似た形をしていた。一回戦は電力会社のBチームで、清二は小手一本勝ちで後ろにつないだ。代表戦にもつれ、大将が出て面一本で次に進んだ。

 二回戦であたったのは優勝候補のひとつN銀行のAチームだった。清二は小手から胴に変化して先行したが、そのあと引き面で追いつかれ、最後は突きを浴びた。相手は大学卒で全日本の予選であと一歩だったそうである。後ろの四人はなすすべもなく、引き上げることになった。N銀行Aチームは準優勝、優勝したのは刑務所のチームである。

 母校での正月の稽古は勤務時間と重なった。岩本が刑務官に採用されることとなり、清二は顔を出せる日に行って竹刀を交えてみた。二月には品川が四段に合格した。三月には部内試合が行われ、製磁は一勝二引き分け、Aチームの次鋒に抜擢されることになった。JRグループや国土交通大臣杯ではコーポレートカラーの青い胴を着けられるのである。支社のチームでも新しい部員が入ったので、次鋒に移った。

 本業では電車を運転するための「甲種動力車免許」の資格取得に向けた研修が始まった。出勤は駅から電車区となり、会議室でみっちり電気や信号、動力システムの講義を受けた。二十四時間勤務ではなく、夕方に稽古する時間は作れたが、とにかく免許の学科試験のことが頭から離れられない状況である。

 ゴールデンウィーク明けの地方実業団大会は初戦で警備保障会社とあたった。先鋒の高卒二年目、三段の社員は面と小手を奪われ、清二はとりかえさないといけない立場である。清二は相手が面を防ごうとしたところを抜き胴に仕留めて先行したが、引き小手を食らって引き分けに持ち込まれた。後ろ三人も負けて早々と終わった。

 春の市民大会は出ることができた。晋一は一回戦で刑務官に敗北、一試合多い野村は初戦で同じ大学の者にストレート勝ち、二戦目も胴一本で勝ち抜いた。清二の初戦は品川で、品川が面返し胴に来て旗が二対一となり、清二の面に決まった。刑務官と野村の試合は面一本で刑務官が勝った。これも野村の返し胴が遅れるという形である。

 清二は二戦目に出小手と面返し胴、三戦目は面一本で勝ち抜いた。刑務官との戦いは延長までもつれたが、開始直前に面を取りに来た胴を抜いて清二が優勝となった。表彰式のあと、清二は全日本の予選に出ることを薦められた。

 

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