« ニッポン丸 ネイチャークルーズだって | トップページ | 福岡市長選挙は »

2018年11月 5日 (月)

十六歳・七転八倒

十五歳の春からタイトル変えました 前の内容は「文化・芸術」のカテゴリーでm(_ _)m

 梅雨が明けた空から激しい日差しが降り注いでいる。インターハイ予選が行われるのは市民大会と同じ運動公園の体育館だった。六月最初の土日は文化祭で、一年生はクラスの展示、それは体育館を食堂に改造して館内を彩る壁画だった。清二のクラスはロンドンのタワーブリッジを作ったが、清二はほとんど関わらなかった。

 六月に誕生日を迎え、部内では選手選考のために再び試合が行われた。団体は重岡・松井・晋一・山田・末次・清二・白川が、個人は重岡と品川である。品川の高校最後の夏にかけた思いが、各校二人という個人の枠入りにつながった。清二は品川との勝負で、強い攻めに左脇が開いて逆胴を決められ、面を取りに出て胴に返された。

 会場の準備を手伝うために朝八時には体育館に着いた。一日目の土曜日に個人戦、二日目の日曜が団体である。個人には出ないので白の開襟シャツに黒ズボンという制服で会場入りした。最終の調整は夕方に道場でするつもりである。テーブルを運び終えて手が開くとようやく排便したくなった。トイレのリズムが外に出てからというのは中学以来続いていた。

 五つ並んだ個室は全部和式である。高校生による県知事への牽制についての質問という模擬議会が県議会で行われたとき、ある女子生徒が「洋式を増やしてほしい」と述べた。四十代半ばの若い知事は「県立高校の統廃合などの計画を見ながらできる限り洋式にシフトさせる」と答えたが、「和式の擁護もさせていただくと、医学的な見地から、足腰の鍛錬、便秘しにくいという海外の研究事例、排泄物を観察しやすく内臓の病気の早期発見につながる」という答弁もあった。 

 個室は全部閉まっていて、稽古着と袴姿の一人が先に待っていた。個室の仕切りの下には隙間があり、しゃがみこんだ状態で規則正しく手を動かしているのが二箇所あった。何をしているのか想像はついたが、試合直前の緊張感を晴らすためだろうと思った。最初にあいたのは応援の者で制服姿。先に並んでいた者が入った。

 次に出てきた者は稽古着姿だった。流した後の匂いもなく、たぶん・・・と清二は思った。しゃがみこんですぐに極太の塊が肛門を出て行った。水のはねる音がして水溜りの後ろから前まで一直線の状態で横たわった。股間が張って我慢できなくなった。清二は体育館に来る途中で見かけた幼稚園くらいの女の子を思い浮かべながら手を動かした。

「暑くなったのぉ」

 個室を出ると待っていたのは重岡だった。汗だくの清二を見て感づいたかもしれなかった。清二は「水分とってください」と応じた。

|

« ニッポン丸 ネイチャークルーズだって | トップページ | 福岡市長選挙は »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ニッポン丸 ネイチャークルーズだって | トップページ | 福岡市長選挙は »