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2018年11月10日 (土)

十六歳・七転八倒(9)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 審査は例年N学園の体育館で行われた。校舎内のトイレは洋式の割合が増えて和式はひとつだけだが、体育館のそばはオール和式のままである。受付で番号をもらってから清二は稽古着と袴で入った。隣には公立中の一年生がまだ征服まま入った。昔は中学二年からでないと初段は受けられなかったが、制度が変わって中一で受けられるようになった。とはいえ、中学からはじめた場合は中二でないと難しく、高校からの場合は一年の終わりにというところである。

 この地域では処断から三段までは十二月のクリスマス直前に行われた。そのため中学から始めて二年のときに初段の場合、二段は高校受験直前、というわけで同学年では野村が二段、清二・広中・村井・白川が三段、そして岡野も二段、初心者の女子が初段を受けることとなった。

 コートは二つ作られ、初段と二段の一部、二段と三段という具合に分けられた。男女は別で年齢順に並べられた。学科は予め出された作文を受付のときに提出である。実技はまず切り返し、そして試合稽古だった。審査は五人一組で行われ、一番と六番ははじめに互いに切り返し、そして二人目の切り返しを受けると試合稽古という形である。

 初段は中学一年から最年長は還暦を過ぎた人もいた。二段は中二から中年の女性、三段も中高年の人が来ていた。清二は一人目がN学園、二人目はY商工の者と当たった。どちらも小学生時代から知っている者である。合い面、出鼻の小手、面を返しての胴というプログラミングでこなした。弘中は二人目の最初にいきなり面返し胴を見せたが、大半はオーソドックスに面から入った。

 中学二年の二段で実技で不合格になった者が数人出たが、あとは全員が形に進んだ。初段は三本、二段が五本、三段が七本である。清二は仕太刀で七本目は面を打ち込んできた打太刀の胴を抜いて膝をつく格好のいい側だった。やり直しをさせられた者も出たが、全員が無事に終わった。

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