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2018年11月 5日 (月)

十六歳・七転八倒(2)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 団体戦用にチームで統一した胴があってY高校は男子が緑に金色の校章、女子はマリンブルーに金の校章が正面入ったものを使っていた。品川は団体メンバーではなかったが、この日は特別につけさせてもらった。三十六校から二人ずつ、五十六人が二回戦、残り十六人は一回戦という割り振りである。重岡は二回戦、品川は一回戦スタートとなった。

 品川は開始直後にいきなり面を打ってきた相手の胴を抜いた。そのあとは互いに慎重な試合運びとなり、終盤に小手に来た相手の面に返した。二回戦は延長になる寸前に相手の手元が浮いた瞬間を逃さず、胴に切り込んで勝ち残った。重岡のほうは試合中盤に引き面、時間切れ寸前に出鼻の小手を奪った。

 ベスト十六を決める戦いで品川は試合中盤に面返し胴を取った。その直後に相手はつばぜり合いに持ち込んで引き小手で取り返した。延長が始まってすぐ、品川が面に見せて小手に変化した。胴に返そうとした相手は裏をかかれて終了した。重岡のほうは開始から一分くらいで面を決め、終了直前には小手返し面で突き放した。

 体育館には空調があったが、昼になるとあまり効かなくなった。じっとしていても汗が噴出し、清二は何時か水筒の麦茶に口をつけた。女子のほうでは三年生二人が二回戦で敗退した。こちらは六十人でのトーナメントとなっていた。

 ベスト8をかけた勝負で品川は試合中盤に面返し胴で先行した。このところ返し胴がさえているなと重岡が言った。もう少しで一本勝ちというところで引き面を食らった。延長になって小手から胴に変化する技で敗れた。面を脱いだ品川は「ここまで来れて悔いはないよ」と呟いた。

 重岡は延長までもつれて小手で一本勝ちした。あと一つ勝てば地方大会に駒を進めるところである。これからは気持ちだけかなと清二は思った。一年前に全中に進んだのはこの体育館で、そのときも梅雨明けの暑さの中での戦いだった。

 相手の引き胴を追いかけての面で重岡が先手を取った。ずんぐりした体型の相手選手はここまで四本の胴を決めてきていた。二本目は引き小手を取られて延長に突入した。一分くらいして重岡が面に出たところを胴に返された。そしてこの相手がインターハイ出場を決めた。

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