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2018年11月18日 (日)

青春の旅立ち(2)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 清二はJRに入ることになった。警察の一次には合格したが、二次で剣道と仕事に関する厳しい問いに十分答えられなかったのが響いた。それが圧迫面接だと進路指導から言われた。JRのほうでは業務にしっかり取り組むということが示せた。最初の二年は駅、三年目から電車かディーゼルの研修になるということである。

 進路が決まってから清二はクラブに顔を出すようになった。秋の市民大会は世良とN学園の対決になり、世良は一本負けで優勝を逃した。品川も晋一も二十代に移ったが、副顧問は出場を見合わせていた。清二は昼から大会を覗くだけにしていた。他に上位に残ったのは山県・岩本・村松・亀井である。

 新人戦は個人が世良と山県、団体は岩本・村松・山県・亀井・世良でスタンバイが赤碕と青木になった。世良は初戦で破れ、山県はベスト8まで行った。団体はS高に勝ったものの、またI高とあたって涙を飲んだ。女子が団体で地方大会に出ることになった。しかし地方となるとやはり強豪がひしめいていて一回戦で帰る事になった。

 山県の上段は威圧感を増していた。清二は時々突きに行った。基本的に突くことはしないが、山県以外では岩本に使った。亀井の攻めも凄みがアップしていたが、まだ突くところはなかった。胴への一撃は完全に輪切りにされたなと思える強さである。この強さは太い体から繰り出されるパワーといってよかった。

 年が明けて推薦入試では男女一名ずつ、男は中学の後輩の伊藤だった。三月になって白川は東京の大学に弘中は福岡の私立大学、野村がY大学の経済学部、村井は専門学校に進むことになった。野村は大学でも剣道を続けると宣言し、晋一はもちろん清二も喜ばしく思った。

 JRでは入社して一ヶ月は集合研修だった。ビジネスマナーなども学んで、配属されたのは故郷、車両基地のすぐ近くにある単身者用アパートが割り当てられた。駅での勤務は二十四時間交代制となっていて、非番の日の夕方に近くの剣友会で稽古という形である。連盟は引き続き高校時代と同じところだった。

 新しい所属は小中学生と一般というところである。春の市民大会のエントリーは間に合わないが、秋には出るということで会社の部を通して調整してもらうことになった。そして年明けの二月には四段挑戦である。兄は二月を見送って八月に受けるがそれについては気にしないようにしていた。

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