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2018年11月29日 (木)

青春の彷徨(8)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 ゴールデンウィーク明けの地方大会では支社チームの次鋒として出場した。岩本も刑務所の先鋒でベスト8まで上がれば対戦という組み合わせだった。一戦目は消防のチームとあたって先鋒引き分け、清二は面で一本勝ち、中堅が小手と面で二本勝ち、副将と大将が引き分けだった。二戦目は警備会社で先鋒は小手で負け、清二は面抜き胴を二本奪ったが、中堅引き分け、副将が小手で一本負け、大将が引き分けで涙を飲んだ。

 春の市民大会も不本意な結果だった。二十代に入ってきた岩本は二月に四段昇格を果たし、地方の実業団でチームはベスト4となって秋に行われる二本武道館での実業団大会の出場権を得た。岩本の初戦は就職活動中の野村とである。野村は運輸を軸に金融関係にもエントリーしていた。大学のほうでは団体の副将として夏の学生選手権を目指し、西日本の学生大会にも出た。その大会は一回戦で関西の私立大学に破れた。

 野村は岩本が立ち上がりに打ってきた面を胴に抜いて先手を取った。先輩の意地を示せたが、そのあと、猛烈な波状攻撃で面を取られ、最後は小手を奪われた。清二はY大学のキャプテンとあたり、最初の合い面に勝ったが、次の面返し胴は振り向きざまに面をやられて追いつかれた。最後は出小手で勝ち残ることができた。

 岩本との対決は二戦目だった。先手は清二が取った。岩本が面を取りに来たのを野村と同じように抜き胴である。なぜか知らないが、面の中の岩本が不敵な笑みを浮かべたように見えた。「俺の胴を抜くとはお主、なかなかの腕じゃのう」とばかりに・・・。それで合い面勝負をすると旗は三本とも向こうだった。延長に入る直前に遠間から飛び込んできた岩本の竹刀を受けた清二は体勢が崩れ、引き面を浴びて敗北した。 

 全日本の予選にエントリーすることは見合わせた。岩本だけでなく、県警の山田も初めての挑戦で参加した。その日清二はY駅とS駅を二往復し、結果は県の連盟のホームページで確認した。岩本と山田はベスト8をかけた試合で対決し、山田が小手一本で勝ったそうである。山田は準々決勝で同じ県警の五段の選手に面一本で破れ、この相手が県の代表となった。

 JRグループの大会は東京で行われた。国土交通大臣杯と合わせると二回も上京である。JR大会は品川駅に近いところで行われた。リーグ戦はT社のBと貨物である。どちらも二年前に対戦した相手と再び対戦することになった。

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