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2016年8月 3日 (水)

白い闇(24)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 陸橋からの風景を見るとS駅からM港に向かうことにした。海側の席に腰を下ろして食い入るように変化を確かめた。溶鉱炉はそのまま残され、石炭や鉄鉱石が山積みになっていた跡には風力発電の風車が並んでいた。海軍の埠頭はそのままで、原子力空母も健在である。O駅は三本のホームに線路六本はそのまま、貨物用の線路の跡は道路になっていた。

 M港に着くと鉄道記念館に足を運んだ。三種類の蒸気機関車と二種類の客車は昔のまま、そこに赤い電気機関車、黄色に青帯のディーゼルカー、そしてLシティへ往復したときの特急車両もあった。中に入ることもできて運転席の後ろのシートに座ると240キロ走行をしたときのスリルが脳裏によみがえった。

 M港からの帰りは山側に座った。海側には風力発電の風車がずらりと並んでいたが、こちらは住宅地である。車両基地は縮小されていた。「博士」の話によるとT駅への急行は廃止され、電気機関車の基地はEに集約された。石炭や石灰石の輸送もなくなったため、ティーゼル機関車も不要となった。

 O駅に到着すると一番のりばに濃紺の車体に赤い帯を入れたLシティ行きの高速列車が止まっていた。これは私の母国の会社がEに建設した工場で作ったもので、最高速度は240キロ、Lシティまでは三時間五十分で走るようになっていた。一編成は八両になり、Lシティ側二両が一等、三両目がビュッフェと二等、あとの五両が二等である。運転席の部分だけ黄色いアクセントになっているのはやはり霧対策だった。

どうも テンションが・・・ まぁ 頭に浮かんだことを書き留めたということで ((w´ω`w))

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