下り坂(179)
前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m
タラップをあがるとまずコックピットを見てもらうことになった。キャプテンシートでモバイル端末を使って計器類の動作確認をしているのはMだった。
「操縦かんはどこにあるんですか」
「両脇にノブのようなものがあります」
「「それにしても狭いんですねぇ」
「747もこんなものでした」
参加者の問いに整備本部長は一つ一つ応じた。それから一行は二階への階段を登った。二階はビジネスが横四列、プレミアムエコノミーは三人がけの席が前後少しゆったりして並んでいた。参加者はそれぞれのシートに腰を下ろしてみたりしながら後ろへと歩いた。二階は真ん中に通路がひとつあるだけである。
「これ、でかすぎない」
中田が哲也に声をかけた。
「まぁ、最初の便は満席になったけどね」
「新品の胴の初打ちと同じだなぁ」
二階の一番後ろの階段で一階に降りるとエコノミーである。一階は通路が二本あって、両方の窓側には三列、真ん中は四列で747や777と同じレイアウトである。ラバトリーやギャれーも見てもらった。これは747と大して変わらず、参加者の反応もいまひとつだった。
そしてファーストの座席にはビニールがかけられていた。ここは一人ずつのゆったりした空間となっとおり、専用シャワーさえあれば言うことなしの「空飛ぶホテル」である。さすがにシャワーサービスのあるエアラインはなかった。
機外に出ると貨物室のドアも開けてもらった。ハワイ路線ならば旅客手荷物くらいのものだろうと言われたが、搭載力は777の胴長タイプと同じ60tである。そして参加者にグッズを配って解散となった。
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