下り坂(189)
前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m
彼の二期上にはK高から長崎大学に進んだ者がいた。大学でも剣道はやっているが、四段は受けていないそうである。長崎といえば斎藤がいるが、剣の道と離れていた。それは大塚や小松、平田も同様である。
「それで卒業後の進路はどうするの」
「福岡で就職しようと思っています」
彼は経済学部である。ゼミは交通論ということで何をやっているのか尋ねると、整備新幹線のことだった。
「空の関係はどうかな」
徹夜は名刺を渡した。それから同じ期の者にも配った。それは営業も兼ねてで、もちろん大塚や小松にも渡していた。
さらに三期上には水周り関係のT社に入った者がいた。K高の剣道部では副将、k工業大学ではキャプテン、そして会社でもやっているそうである。勤務地は空港に近い工業団地で温水洗浄の便器製造だった。大学では四段挑戦をやらず、今やっているところである。
もう二期上には哲也と同じO大学の法学部がいたが、高校は平田と同じところだった。ロースクールから司法試験を通って修習を受けているところである。さらに1つ上には初代同窓会長の長男がいて剣道部だった。K高では途中まで剣道部にいた。彼と一緒に入った二人は一人が航空自衛隊に航空学生として入って先頭気乗りに、もう一人はQ大学から国土交通省である。彼自身はF教育大学に行って父と同じく小学校の教員となった。
ビンゴゲームが始まった。哲也はテーブル周りを打ち切って同期生のグループのところへ戻った。
※ これで終わりにします この先どうなるのか もし生きていたら 書くかもしれませんが・・・
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