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2016年4月25日 (月)

日比谷百景(28)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 契約部長の次は「ビジネスサービス社長」に就任した。子会社行きということである。同期で取締役になった二人のうち、飯田は副社長、宮原はAビールの社外取締役となった。福岡支社長になった者はシルバーサービスの社長、営業人事部長はインドネシア現地法人の社長、法人営業部長は経済研究所の所長に、ちなみに永井は研究所を去ってM学院大額の客員教授に転身した。

 職場は豊洲で通勤経路は表参道乗換えが永田町乗換えになった。社長とはいえ、本社の取締役でさえ電車通勤という状況なので、専用車のようなものはなかった。ビジネスサービスの仕事は契約や支払い手続きに伴う書類の印刷と発送、保管といったところで、同じ建物にはシステム部門の子会社と社員食堂や売店の管理をするN物産が入っている具合である。

 社長室は通りに面しているもののビルの二階なので眺望ゼロである。スタッフ二十人のうち十五人が派遣社員で、残り五名が本社からだった。副社長は一期下で課長がラストだった者、あとはシステム部門から流れてきたという具合だった。

 娘はここに移動する直前に同じ病院に勤務する若手医師に見初められて入籍した。定年後にどこに住むのかをずっと考えていたが、今の場所のままでいいのかなとさえ思った。いずれはシルバーサービスの運営する老人ホームなのかなと思いつつ、今日もまた地下鉄に揺られての出社である。

※ というわけで このストーリーはここでおしまいにします

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