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2016年4月15日 (金)

白い闇(13)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 E駅の次のBRまでは211キロでダイヤは76分である。列車はほぼ直線に近い線路を遅れを取り戻すために爆走した。スピードメーターは250まであるが、その手前240あたりまで来た。「博士」は試験走行で274キロを出したと言ったが、最前列にいると迫力満点である。小さな駅に退避する黄色の車体に青帯を入れた四両編成のディーゼルを追い抜き、電気機関車に牽引された緑の客車5両とすれ違った。

 BR駅到着の一キロ手前に直流3000Vとの切り替えがあった。ちょうど一時間で走ったので、遅れは四分に縮まった。停車時間も一分削られた。一等の車内はほぼ満席である。空港はあるものの、Lシティまでの便は鉄道のスピードアップにより廃止された。BRには自動車工場があり、出発して少し走ると車を積んだ貨車が引込み線に並んでいた。

 一等のサービスで次は紅茶とアップルパイが配られた。スピードメーターは200を少し上回った。今までに比べて列車が増えた。青い車体に運転台の下がクリーム色の直流用電気機関車に牽引される石油タンクだけの貨物列車、クリーム色の車体に茶色い帯の六両編成の電車、LシティとBRを一時間おきに走る青い車体に運手席とドアのみ黄色の給料編成の急行ともすれ違った。

 BRと最後の停車駅BSは158キロ、55分の通常ダイヤを52分で走って定刻どおりとなった。停車も三分に戻った。残り163キロは57分である。見かける電車はさらに長くなりクリームに茶帯の八両となった。Lシティまで80キロからは線路は四本になって、私の乗った列車は駅ホームのない線路を走った。ホームがある線路では黄色に赤いラインが入った八両編成も現れた。今まで見た電車のドアは一両に四箇所だが、これは八箇所である。

 右手からも四本の線路が現れたときにはスピードも100キロを切っていた。貨物駅に分かれていく線路、上をまたぐ自動車道、右手の線路の電車は紺色とクリームのツートンで一両にドア四つ八両編成と水色に白帯でドア八箇所の八両編成である。正面にドーム状の屋根となったLシティ北駅が見えた。両側に線路がある五本のホームの一番左側にゆっくり滑り込んだ。

 この駅は行き止まり式で一等は駅舎に一番近かった。ホームは二階である。OとBという主要都市とのターミナルということで五階建ての威厳ある駅舎だっ駅を正面に見る食堂でB国の名物、白身魚とフライドポテトのランチをした。駅前南広場の周辺は高級ホテルや王室ご用達の百貨店が並んでいた。駅の西は広場をはさんで国会議事堂があり、下院240人、上院100人の議員は会期中のみ各地からここに集まった。

 ランチを済ませると北駅の一番西のホームに行ってLシティの中心部を一周するループに乗って中央駅まで行くことにした。一蹴は21キロ、中央駅までは2キロである。オレンジ一色に塗られた電車は胃腸にドア四箇所の八両編成である。この電車は「国鉄」の中ではレールの直流750ボルトの電線を設置したもので、上がすっきりしていた。

 

 

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