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2016年3月19日 (土)

日比谷百景(18)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 高度がぐんぐん下がって島や行きかう船がよく見えた。やがて広々した伊予灘の上で左に浅海すると松山空港まで一直線である。海岸線から内陸に向かって配置された滑走路に入り、ユーターンする形でターミナルビルに向かった。漱石が「坊ちゃん」で「野蛮なところに来たものだ」と書いていたのを思い出した。これからどんなことが待ち構えているのか楽しみである。

 手荷物を受け取るとリムジンバス乗り場に向かった。タクシーでホテルまで行くと2000円くらいかかるが、バスならば400円少々で済んだ。バスを運行しているi鉄道は路面電車からスタートしていてミカン色の車体をしていた。バスは道後温泉行きで、満席の状態で空港を出発した。

  バスはまずJRの松山駅に向かった。駅を出ると路面電車と並んで走る形である。城のある山に沿うように走ると市役所や県庁が現れた。県庁を過ぎたところで下車するとA空輸のホテルである。部屋は電車の走る通りに面していた。バイキング式の朝食は頼んだが、夕食はホテルの周辺にある食堂でするつもりである。松山支社はホテルから歩いてすぐの場所なのでまず見に行ってみた。

 松山支社の建物は概観がクリーム色のタイルで覆われた六階建てである。一階が出入り口と車を置くスペースになっていた。二十世紀に入る頃までは各支社に支社長用の車があてがわれていたが、経済環境が厳しくなる中で公共交通の便がよい所では廃止ということになった。ここも市内は路面電車、県内の支部視察はJRを使用ということになった。

 県内の支部は松山市内に四箇所、新居浜二箇所、西条、今治に二箇所、北条、内子、八幡浜、宇和島となっていた。前任の支社長は東京の出身で、子会社の経済研究所に出向である。引継ぎについては副支社長から懸案事項を伺うということだった。副支社長は二人いて一人は地元採用の営業職からたたき上げた人、もう一人は四十歳の総合職採用である。

 日曜日の午前は市役所で転入手続きを行い、昼には松山城に登った。天守閣から街を一望すると眼下では桜の花がかなり散った状態で並んでいた。その後は道後温泉に足を運んだ。木造三階建ての風情ある本館の湯は確かに泳げそうなくらい深かった。それから入居予定の賃貸マンションを確認して支社のところまで歩きながら風景を目に焼き付けた。

 

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