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2016年3月20日 (日)

日比谷百景(19)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 月曜日の朝八時にチェックアウトして、松山支社に初出社した。荷物はそのまま支社長室に運び入れた。二階がお客様窓口やATMコーナー、三階に支社長室と総務関係、四階が契約部門、誤解は法人営業関係、六階が大会議室になっていた。支社長室は20㎡でこじんまりとしていた。机と椅子の前には四人用の応接セット、窓の下は通りになっていて右手にホテルと松山城があった。

 八時四十五分に大会議室で朝礼があり、そこで就任の挨拶をした。副支社長二人と支社課長四人がそのまま残って簡単に懸案事項の説明を受けた。

「早速ですが、今治支部の取り扱いでお客様からの苦情がありまして、本社に支社長名での陳情をお願いしたいところです」

 契約の「お局様」課長からいきなり問題の発生が報告された。支社長室に戻るとワープロで作成されたものに今治支部長、支社課長の署名・捺印が入って、あとは私の決済で本社に送るのみだった。N生命の契約者から乗り換えさせたのだが、健康状態の変化で保険料アップを何とかして欲しいというものである。しかも決定を見ないで解約させていた。

「まぁ、仕方ないなぁ、ところで支部めぐり、ここを最優先ですね」

 総務の課長に挨拶まわりのスケジュールを組んでもらうことになったが、最初は地元の経済団体関係、それから松山市内の支部、新居浜から宇和島にかけてという腹積もりだったが、経済団体の次は今治に行く必要が生じた。

 東京では都市銀行のmにしていて、松山にも支社から50mのところに支店があったが、総務のほうとの話で給与振込みは地元のI銀行に口座を作ることにした。初日の勤務は午前で切り上げて昼過ぎには口座開設、そして借り上げ住宅への入居である。鍵は受け取って銀行の次にはそこに行き、Y運輸には午後三時から作業を始めてもらうことになっていた。

「とりあえず明日、経済団体のあいさつ回り、午後に今治ということでよろしいでしょうか」

 本社の契約部支社対応グループに陳情する旨の電話と着任したというレポートを入れると総務のほうからスケジュール作成についての相談が来た。支部はどれもJRの駅に近いので、列車を使って片っ端から訪ねることが可能だった。今治の帰りには北条、水曜日は松山市内のすべて、木曜は新居浜と西条、木曜日には八幡浜に宇和島ということが決まった。

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