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2016年3月27日 (日)

日比谷百景(22)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 同期で固まると話題はどうしても人事になった。出世レースのトップを行くのはやはり飯田である。リンチンチン生命副社長から四月に戻った彼は、海外事業部長を拝命した。たぶん一年後には取締役だろうという見立てである。その次がベトナムに派遣された宮原で、こちらも帰国すれば部長扱いになるのは確実だった。

 アクチュアリー人生をひた走る中野は子会社の主計部長となって運河よければ本社、経済圏久寿の永井は主席研究員に上がったが、そこで役員になるかどうかは来年以降というところである。

 一方で、出世のペースが遅い同期のことも「上司と部下」という複雑な関係で触れられた。副長泊まりはさすかにいなくなったものの、支社課長というのが江東・さいたま・八王子・町田・湘南という具合に首都圏の周りにいた。

 副支社長という同期は63人いて今のところは支社長と一緒というケースはないが、今後はどうなるか不明である。入社年次が上の副支社長を抱えたのは帯広の他、津、福井、和歌山である。

「まぁ、気を使うといえばそうなるなぁ」

 帯広の者が呟いた。

「キャリア官僚だったらそうなる運命だよ」

 和歌山の者が相槌を打った。彼はW大の法学部で国家一種に挑戦して落ちていた。

「部長扱いの支社って来年はどこが空くのかな」

 今度は鹿児島の者が言った。

「大阪、横浜、品川はたぶん。海外というのはどうかなぁ」

 アメリカとベトナムに続いて、インドネシアやタイにも進出していた。中国はといえば・・・会社は二の足を踏んでいた。

 そのあとは互いの子供の進路に関する話となった。帯広の者は大学一年の姉と高校二年の弟。上は東京の大学に通い、下は効率航行である。津のほうは高校二年の兄と中学二年の弟でどちらも公立、鹿児島の者は高校三年の兄と中学三年の妹という具合である。

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