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2016年3月23日 (水)

Our generation(45)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 壮行稽古は一時間あまりで終わった。ヒロは一年男子の後はずっと女子相手である。

「ビデオ取っているのがありますすから、女子とやっている時間長いのは一目瞭然だなぁ」

 着替えているとQ電力の人が呟いた。

「会社ではどんなことされているんですか」

 S学院大学のキャプテンが尋ねた。彼も来年は就職活動である。

「ひたすら契約の防衛、法人契約は苦しいけど、個人だとまだ何とか」

「電気料金でJRとは価格決めるのに団体戦で勝負とかやっているのかな」

 見ているだけだったOBの問いに彼は「それはありません」と応じた。ヒロにも水を向けられたが、まだ対外試合はしていないと答えた。

「電力も各家庭への送電は結局、電力会社頼みだからなぁ。昔、電話もNTT以外に安いのが出てきたりしたけど、結局電話線のネットワークはNTTが押さえていたから」

「ところで、JRのほうは自家発電とか考えたりしているのかな」

「駅でちょっと太陽光をやってみたりだけです」

「列車が走るときにおきる風圧で発電する研究とかは」

「聞いたことないです」

「昔は私鉄が電車を動かすのに自家発電して余った電気を売ったりしたこともあるんだけどねぇ」

「電気のあるところで充電してないところを蓄電池で走る電車が東日本にあるそうですね」

 学生の一人が口をはさんだ。 それは吸収でも計画していて筑豊の伝家区間で充電して折尾・若松の非電化区間を走らせるものだった。二年後には実現するということでニュースリリースもされていた。

 地下鉄に降りると空調が効いていて汗がひいた。川内原発が動いていない前年の夏に比べるとやはり違いはあった。限界も動き出したら完全に節電のことは忘れられてしまうのかもしれないなとヒロは思った。

 博多駅では山陽からの「さくら」の指定を入れてもらった。ホームに上がると博多南に向かう「こだま」が出るところである。この「こだま」は東海道・山陽で世界最速をマークした500系の「のぞみ」だった。十六両が八両に減って「こだま」として運用中だが、やはり華のある車両である。

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