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2016年2月21日 (日)

日比谷百景(14)

とりあえず 進めることにしましたぁ

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 日比谷の職場に来て二回目の冬が過ぎようとしていた。窓から見える雪をかぶった富士の姿が今日もまたきれいである。新入社員のフォロー研修を前に「所属長からの評価」というレポートをどうするかで悩んでいた。業務知識の取得、事務処理については配属当初に定めた基準をクリアしており、教育部からの課題として出された「経済・社会の動きへの関心」も問題はなかった。

 とりあえず契約部以外での視点として参考にできそうな剣道部での活動を見てみることにした。広報部の出している「F生命剣道部」のブログに彼のことが出ていると奥村課長補佐から聞いたからである。九月に行われた関東実業団では先鋒を務め、初戦のT建設戦では「見事な抜き胴を決める\(^o^)/」というキャプションにそのシーンが出ていた。二回戦はS警備会社が相手でこちらは「無様に胴を抜かれる(´・ω・`)ショボーン」のキャプションと写真である。

 そのあとの反省会の写真で、彼が部内で頼られているのかなと感じた。さらに十月の全国実業団は初戦のH電力で引き分け、二回戦のN銀行も引き分けである。チームは二回戦で敗れた。とりあえず問題点として「もう少し年齢の近い女の子に興味を」と思ったが控えた。代わりに「現在の職場では対外折衝の機会が少ないので、交渉力の強化が課題になる」というように書くことにした。

 剣の道に復帰した課長補佐は二月に三段の審査があるが、見送った。まだそのレベルにまで行けていないという理由である。土曜日の夜だけという状態なので、とりあえずは八月まで延ばすということである。子供のほうは試合デビューして一回戦負けしたが、続けることが大事と言い聞かせた。

 二月の処理が済んでから契約部長室に呼ばれた。入室すると契約部長だけでなく契約部も所管する取締役もいた。いったい何の話だろうかと心臓が高鳴った。

「四月一日から次長に昇進させるので、心得てください」

 取締役の言葉に安堵と同時に重圧が襲ってきた。次長昇進は支社に出るときは「支社長」ということを意味した。取締役は四十八歳で山形支社長になりそれから池袋支社長、そして五十四歳で人事部長という具合に上がった。契約部長は宮崎支社長・横浜支社長を経て契約部長である。最初は地方支社、それから大きな支社を経験して無事に行けたら部長というのがF生命での「昇進すごろく」である。ただし一箇所目でうまくいかないとグループ会社に行くか本社の「部長代理」ということもあった。

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