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2015年12月20日 (日)

Our generation(39)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 鹿児島中央駅の東には路面電車の停留所があり、地下道でスーパーマーケットにつながっていた。ヒロは夕食に焼肉弁当を買い、ペットボトルのお茶や朝食用として惣菜パンとジュース、それからスナック菓子を購入した。二日に一度というサイクルの中ではどうしても家で調理するという気にはなれず、ありあわせの惣菜とかで済ませる状態である。駅の人たちは「早く嫁さん見つけたら」と言っていた。

 自宅は駅の北300mの処にる十階建ての賃貸マンションだった。交通の便がよいこともあって全国規模の企業の鹿児島配属になった独身者が住民の中心である。西向きの部屋にベランダがあり、ヒロは五階である。道をはさんで県内の公立高校では最難関のT◎高があり、すぐ目の前は武道場になっていた。帰宅したのは午後四時過ぎで、道場から竹刀のはじける音が聞こえた。

 朝にやった洗濯は室内ホシである。理由はもちろん桜島の火山灰だった。゜ヒロは窓辺利に座ってノートパソコンを立ち上げた。インターネットはこの時間帯に限られた。翌朝にはまた出勤なので深夜までやるのはタブーである。竹刀の音は一時間たったも続いた。時折、胴にクリアヒットした小気味よい音が耳に飛び込んだ。それを聞くと無性に竹刀を手にしたくなったが、道具は全て福岡の実家に置いたままである。

 最後の切り返しの規則正しい音がやむとヒロは焼肉弁当に手をつけた。ネットで剣道大会の有無を検索して中学校の市大会と県大会の日程を確かめた。市の大会は勤務日だが、県のほうは非番である。場所は離島も考慮してフェリー乗り場の近くになっていた。月末には玉竜があり、向かいの航行も行くようである。

会社の教育プランの一環では英語・中国語・韓国語の習得、旅行業務取り扱い資格などが上げられていた。ヒロは中国語と旅行業務を選んだ。とりわけ鉄道営業規則は業務に直結するため、避けて通れない課題である。切符の細かなルールを知らないと次の車掌研修で苦労するのは目に見えていた。

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