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2015年9月 9日 (水)

日比谷百景(8)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 大宰府に妻と娘を連れて行くのは初めてだった。福岡での初詣は愛宕・警固・住吉・櫛田・箱崎という具合である。私自身が大宰府に行ったのは高校受験の前のときだけだった。西鉄電車に乗ることもほとんどなかった。座席は完全に埋まり、ドアの周辺に立ち客が固まった状態で出発した。

 二日市で大宰府行きに乗り換えた。特急と同じく、六両編成の電車だが、人でいっぱいだった。東京の電車と比べても込み具合が大差ないので娘はまったく驚かなかった。大宰府では降車専用のホームに下ろされ、臨時の改札も設けられた。私たちはICカードで入ったので自動改札のほうに進んだ。

 両側に土産物店が並んだ参道も人でいっぱいだった。太鼓橋のあたりから道の真ん中は並んでいると見受けられる人が止まった状態である。私たちは端のほうを進んだ。山門を超えて中に入ると右のほうから神殿に向かって礼をし、賽銭を投げ込んだ。そのあとは裏手の絵馬を見て回った。

 昼食は池のそばの茶屋ですることにした。池には梅の花をかたどった石が置かれていた。人ごみがすさまじい割には入りやすく、私たちは窓辺で昼食をとることができた。時折、頭上を飛行機がかすめて爆音が降ってきた。茶店を出てから、職場への土産として白あんを梅のイメージでピンクの餅で包んだ菓子を買った。

 大宰府駅では先発の二日市行きではなく、次発の福岡直通に乗り込んだ。こちらはまだ座ることができたからである。二日市で乗り換える急行か特急はたぶん座れないので、このまま行こうということにした。先発が出て行くとみるみるうちに車内は参拝帰りの人で埋め尽くされた。

 大橋というところで急行に乗り換えようかと一瞬思ったが、行列の長さに断念した。ここまできたら福岡の車窓をじっくり見ておけばよいということでそのまま乗った。天神に着くと元I百貨店だった店を覗き、地下鉄で空港に着いたのは午後四時過ぎである。夕食は羽田空港でしようということになった。

 帰りの飛行機もA空輸の777である。座席は右主翼の上にあたる窓側だった。客室は満席の状態で動き出した。777は滑走路の南端に行ってから北向きに飛び上がった。すぐに右旋回をはじめ、ユーターンすると翼越しに空港が目に入った。薄い雲の層が表れ、いつのまにか下は真っ白になった。

 左に曲がって少し行くと外はだんだん暗くなった。機長から高度一万一千メートルを自足千キロで飛行という案内放送があった。西に向かうときと違って東には移動が早かった。高度を下げ始めた頃には窓の外は完全に暗くなり、スクリーンに映し出された羽田の夜景が大きくなってきた。

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