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2014年6月18日 (水)

明日君は陽だまりの中で(34)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 夏の朝の日差しが寮の個室の窓から差し込んできた。目が覚めた英樹は枕元のデジタル腕時計に手を伸ばした。まだ午前五時前で起床時間には間があった。どうにも股間がムズムズするのでやむなく部屋を出てトイレに向かった。ベッドの中で「搾り出す」こともできなくはないが、ティッシュが匂うので四人部屋のときと同じようにしていた。

 朝になると気温も下がって空気はすがすがしくなっていた。盆休みに長崎に帰省して戻ると午前は夏講習、午後はクラブという生活である。もう大学受験を意識しないといけないことは重々承知だった。「個室」の戸は一つ閉まっていてしゃがんだ姿勢のままで規則正しく股間をこすっている誰かがいた。

 英樹は一番端に入って下は金具にかけた。三分くらいで、白濁した粘液がほとばしったが、また前の壁に飛んだりした。それから「茶色いバナナ」を一本押し出した。先に来ていた者は部屋に戻ったようである。英樹がドアを開けると入れ違いに福原が入ってきた。彼も「個室」に入ると誰かと同じようなことを開始した。

 自分の部屋に戻って三十分すると起床時間である。七時に朝食、八時には校舎に移動した。英語も数学も予習はいくらやっても間に合わない状態で、授業中はあてられないかと薄氷を踏む思いだった。数学で当てられても黒板の前で即興で答えを書くのは何とかできたが、英語の和訳ともなるとわからない単語だけ調べて即答、その単語がまったく違う意味だったりして先生から突っ込みを受けることがしょっちゅうだった。

 昼食で寮に戻ると午後一時から体育館である。クラブは三時間、中学と合同で行うという状態だった。十月の市民大会、十一月の新人戦、前の年とスケジュールは変わらなかった。準備体操と素振りの号令は別の者がかけたが、面をかぶる前、脱いだ後の号令は英樹である。

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