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2014年6月17日 (火)

明日君は陽だまりの中で(30)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 激しい攻防で英樹は面返し胴や面体当たり引き胴で相手の胴を甲高い音をさせたものの、有効にはならなかった。英樹も胴に衝撃を食らったが、これも有効ではなかった。しかし、試合終盤に取られた出小手で一本負けした。

 次鋒は引き胴で先行したが、面抜き胴のタイミングが遅れて相手の「面あり」になって引き分けた。中堅も出小手で一本負けをして戦況は次第に厳しくなった。副将は激しく攻撃を繰り返したが、有効打を奪えないまま時間切れとなった。

 松井が進み出た。二本勝ちしても勝者数でK手の勝ちが決まっていた。向こうもそれが分かっていて堂々と勝負してきた。松井は面抜き胴を奪って一本勝ちで終えた。

「あとは玉竜だけだなぁ」

 帰りのマイクロバスの中で三年生たちは口々に今後の進路のことを話した。松井は実家が建設業ということもあって理工系、医療系ももちろんいた。前のキャプテンは関西のD大学商学部に進み、永井は折尾の近くにあるS医科大学に入った。

「大学でも剣道はやるかぃ」

「もういいかなぁ。永井先輩は入部したとか聞いたけど」

「ゴールデンウィークは稽古してますかという問い合わせがあったよ」

 前に座っていた顧問の先生が言った。結局来ることはなかったが、夏休みに時間を見つけてということのようだった。

「コンピュータグラフィックスの関係とかどうだろ」

「コンピュータはどんな分野でも必要だろなぁ」

 帰校すると軟式野球部も練習試合から戻ったところである。冷水峠を超えた朝倉にある高校と対戦して七対六で勝ったということだった。

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