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2014年6月16日 (月)

明日君は陽だまりの中で(24)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 七時五十分には「やめ」の号令がかかった。礼をして中学生は道具を倉庫に入れて校舎に移動、校舎で剣道着から校内服に着替えである。登校するときは校舎で制服から剣道着に着替えていた。

 高校生以上は寮の部屋に戻った。いつもは制服だが、校内服で寮と校舎の間を移動してよいことになった。部屋での着替えをしながら、来年から二年生の一部が個室になるというようなことを二年生の一人が言った。

「だけど・・・一人になってもベッドの上でこれは無理かもね」

 彼は左拳を上下に動かす仕草をした。一同は笑った。

「だって匂いが・・・結局はトイレにこもってだろなぁ」

 早朝に体を動かしたせいか、便通は昼休みではなく、一時間目と二時間目の休み時間に来てしまった。「個室」の下の隙間から吹き込む風は少し冷たかった。さすがに上から覗き込んだりされることはなかったが、小用の者が聞き耳をたてている感じがした。ボチャッという音が二つで、並んだ上に少し小さい塊が乗っかった。さすがに搾り出すのは時間的に無理なので、英樹は立ち上がって金具にかけた白ズボンとパンツを下ろして足を通した。 

 一時間目は数学で、二時間目が現代社会だった。この科目は前年までは政治経済・倫理社会とされていたものである。担当している先生には中三のときに公民を教わった。いろいろとギャグを飛ばすのが好きで「しらけ鳥が教室を飛んでいる」と言われていた。文系科目ながら必修なので英樹は真剣にノートを取った。三時間目は理科Ⅰでこの担当も中学のときと同じである。理科Ⅰもまた今年度から始まったもので、物理・化学・生物・地学の一部をあわせたようなものだった。

 

 

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