« 明日君は陽だまりの中で(28) | トップページ | 明日君は陽だまりの中で(30) »

2014年6月17日 (火)

明日君は陽だまりの中で(29)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 会場はK穂高校の体育館である。実家から直接行く者と学校からマイクロバスで行く二グループに分かれた。みんな制服で会場に行き、選手は更衣室に指定された場所で着替えた。

 午前中は個人戦、午後から団体というのは同じである。男女ともに個人は四人ずつ、団体は四校ずつ県大会に進めるということになった。

 個人では松井があと一歩で県大会を逃した。もう一人は一回戦敗退である。前年と同じようにから揚げの入った弁当を食べ、午後の団体戦に臨むことになった。

 T川とあたるのは準決勝、山田のポジションは中堅である。前回のお返しをすることよりも一戦一戦を大事にしていくことだと自分に言い聞かせた。

 最初の相手はN方高校だった。英樹は切り込み隊長としてアグレッシブな試合運びを心がけた。お互いに有効打のないまま引き分けた。今回は胴技を封印して面と小手で組み立てた。K穂も黒胴に金色の校章入りを揃えていた。

 次鋒戦は三年の先輩が残り一分の間に面抜き胴を立て続けに奪った。中堅は互いに小手一本ずつの引き分け、副将は開始直後に面抜き胴を取り、そのまま逃げ切った。大将戦では松井が小手を取られたものの、鍔競り合いからの豪快な引き面で追いついて本数差で勝ちを納めた。

 次の試合を待つ間、英樹はT川の試合を見ていた。相手はK穂高校で、先鋒引き分け、次鋒はK穂が小手で一本勝ち、中堅は山田が小手と面の二本勝ち、副将引き分け、大将はT川が面返し胴で一本勝ちとして二回戦に進んだ。

 二回戦の相手はK手高校である。試合用の胴は茶色で揃えていたが、校章はどこにあるのかわからなかった。とにかく一点に心が止まらないようにという戒めを思い出した。両チーム揃っての礼をして英樹は試合場に進み出た。相手は少し背が低いが、動きは素早そうだった。

 

|

« 明日君は陽だまりの中で(28) | トップページ | 明日君は陽だまりの中で(30) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 明日君は陽だまりの中で(29):

« 明日君は陽だまりの中で(28) | トップページ | 明日君は陽だまりの中で(30) »