« ニュースいろいろ・・・ | トップページ | 明日君は陽だまりの中で(39) »

2014年6月18日 (水)

明日君は陽だまりの中で(38)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 N高校の二回戦の相手はK東である。ここは試合用の胴は使っていなかった。福原が激しい攻防の末、相手の小手を抜いて面を奪い、そのまま一本勝ちした。杉田は面返し胴を二本取った。藤崎は小手を取られたが、つばぜり合いから引き胴を決めて引き分けに持ち込んだ。高岡は終了間際に出小手を決めてチームの勝利を決めた。

 英樹は自分のペースで行くことに決めた。まず面、面に見せて小手、小手・面、小手・胴、そして剣先を沈めて間を詰め、相手が面に出たのを胴に抜いた。向こうの反撃を封じて一本勝ちで終えた。

 あとひとつ勝てばベスト4というところで相手はT川に決まった。英樹にとっては前年に続いての山田との対決になり、雪辱のチャンスである。対戦は昼休みのあとということになった。今回の弁当はハンバーグである。

 福原はいろいろな技を繰り出した。いきなり突きを出し、小手・面、小手・胴、鍔競り合いに持ち込んで引き面、相手の左脇が甘くなったのを見て飛び込み逆胴、しかし最後には相手の面を胴に返すタイミングが遅れて相手の「面あり」になり、そのまま一本負けを喫した。

 杉田は相手の緑色の試合用胴を三回ほど鳴らしたものの、審判の旗は一本上がるのが最高で、引き分けに終わった。藤崎はいきなり相手から面抜き胴を奪ったが、そのあと小手を二本取られて逆転負けした。

 高岡は試合の中盤に面抜き胴をやって振り向いたところに面を打たれて一本負けした。相手の胴は大きな音をたてたが、高岡が左手を離して相手に背中を見せる胴打ちをしたために審判は胴を認めなかった。

 チームの敗退が決まって英樹は開き直った。山田との勝負は個人戦、どうやって崩して打つのかということだけを考えた。深呼吸をして三歩進み、竹刀を真剣のつもりで抜いて山田と蹲踞を合わせた。

 

 

|

« ニュースいろいろ・・・ | トップページ | 明日君は陽だまりの中で(39) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 明日君は陽だまりの中で(38):

« ニュースいろいろ・・・ | トップページ | 明日君は陽だまりの中で(39) »