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2014年6月14日 (土)

明日君は陽だまりの中で(11)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 岡部と同じように応援の者は昼の弁当を受け取りに行ったりした。会場では大きな紙に対戦の状況が書かれ、勝ち抜いたチームに赤いテープがつけられた。それをやっているのは近くの高校の控えの者のようである。

 英樹は長崎からのチームがどうなっているか気にしていた。大雨で被害が出て大変な状況ではあるが、欠場にしたチームはなかった。互いに勝ち進めば三戦目で商業と当たるが、そうなると翌日もここに来ることになった。

 鶏のから揚げが入った弁当にお茶でエネルギー補給をするとI高校との試合が近づいた。英樹も観覧席から会場に降りた。相手はブルーに金色の校章を入れた揃いの胴を着けていた。俺たちも欲しいなと松井が呟いた。

 永井が進み出た。試合の中盤に相手の面を胴に抜いてそのまま逃げ切った。二人目は出小手を先に取られたが、面から即座に引き胴を出して追いついた。そのまま引き分けて相手の中堅とこちらの次鋒の対決になった。

 相手の中堅は面で一本価値した。それから松井が戦ったが、出小手を取られて負けた。副将は面に対して胴を返したが、相手の面が一瞬早かった。キャプテンは引き分けで、相手が二人残して勝ちとなった。

「来年こそ。一勝上げような」

 永井がそう言った。松井は「必ず」と応じた。張り紙を見るとK高校は佐世保の高校に勝って次に進んでいることがわかった。平田もいるのに気がついた。T高校も初戦は熊本の高校から勝ち星を挙げていた。

 着替えを済ませると吉塚駅へ向かった。みんな足取りは重かった。顧問の先生が駅の公衆電話で新飯塚の駅まで迎えを手配していた。強豪ともなると遠征のためにマイクロバスを持っていると聞いたが、駐車しているのを見かけた。

 

 

 

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