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2014年6月19日 (木)

明日君は陽だまりの中で(42)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 昼食は白身魚のフライに海苔の弁当である。個人戦は山田が県大会出場を決めていた。彼と延長まで勝負していたんだから・・・と仲間たちは言った。団体の緒戦はK手である。今度は雪辱しようという気持ちで臨んだ。

 福原は面一本ずつの引き分け、高田が面抜き胴を二本奪ってリードした。藤崎は鍔競り合いから引き胴で先行したが、小手を二本取られて逆転負けした。杉田も面抜き胴を先取したものの、二本目の面抜き胴に失敗して相手の「面あり」さらに出小手を取られて逆転負けだった。

 英樹は相手の大将に山田へ使った「かついで胴」を試した。こちらも同じように面に出てきたのでそのまま胴に切り込んだ。茶色の胴が鈍い音をたてて「胴あり」という宣告と拍手が聞こえた。

 あとは相手が取り返そうとするところを仕留めればよいと考えた。面に対して小手を押さえたが、一本にはならず、鍔競り合いになりかけた瞬間に引き面を浴びた。そのまま時間切れとなって勝者数差で敗北した。

「ううん、悔しいのぉ」

 礼の後で英樹の周りに集まったみんなが呟いた。

「あとは玉竜だなぁ。秘密兵器がどこまで通用するのか」

 英樹は「かついで胴」を中学生の元に立つときくらいしかテストしていなかった。そしてみんな面に飛んできて餌食にした。

「相手に小手をさらす形なのが弱点じゃないですか」

 福原が応じた。そういうのなら彼に試してみようかと英樹は思った。会場にしばらく残ってどこが県大会に残るが見ていたらK手とT川が四校に入った。

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