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2014年6月20日 (金)

明日君は陽だまりの中で(44)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 K手の戦いも観覧席から見た。N中出身の一年生は先鋒である。相手は佐賀から来ていた。一人目には小手を二本決め、二人目を面抜き胴で倒した。三人目には小手と引き胴、四人目には引き分けた。それから相手の大将が二人抜き返したものの、最後は引き分けで次に進んだ。

「あいつがいたらねぇ」

 チームメイトはそう言ったが、今更仕方ないという結論である。

 K高校の試合も見た。岡部は大将に入っていた。相手は山口県から来たU高校で、先鋒が二人抜き、向こうの中堅は上段で先鋒を破り、K高校の次峰とは引き分け、K高校の中堅がU高校の二人を抜いてこちらも勝ち残った。

 昼食はから揚げ弁当である。食べていると岡部が通りかかった。「久しぶりだなぁ。ポジションは」「大将。一回戦おめでとう」「次は大阪のP学園になった。厳しいけど頑張るょ」「大学はどうするんだ」「法学部かな、どこになるかは共通一次の点と相談」「俺は歯科系で」

 試合の順番が近づいたので観覧席を降りると隣ではT川が広島の高校と戦っていた。大将までもつれて山田が試合場に進み出た。開始から一分くらいで山田の小手が決まり、相手が取り返そうと面に来たところで胴をきれいに抜いて試合を決めた。鮮やかな胴に英樹は股間がムズムズするのを感じた。しかし、ここで「個室」に駆け込むわけにはいかなかった。

 工業の選手と向かいあって礼をした。全体に細身で大将は背丈が180を超えていたが、その他は170前後である。青みがかった胴に白の校章が入っていた。まだムズムズした股間は収まってくれなかった。「搾り出し」は前の晩に寮の個室でやって置いたが何かの拍子に出てしまったら「緊張しすぎて」とでも釈明するしかないなと思った。

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