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2014年6月15日 (日)

明日君は陽だまりの中で(17)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 どこで着替えるのかが問題だったが、体育館のそばの理科教室が更衣室として開放されていた。英樹はまだ大便を済ませていなかったので、出入り口のそばにあるトイレに入った。四つの「個室」はすべて塞がっていた。ひとつ水の流れる音がして上下白のユニフォームに赤字でTの入った帽子をかぶった野球部員が出てきた。デザインの変わった制服を着た英樹をちらりと見て急いでグランドに出て行った。

 ドアを閉めて便器に視線を落とすと排水口に流れ切れなかった太くて長いブツがひっかかっていた。ズボンをドアの金具にかけてしゃがんだ英樹は水溜りに横たわった自分のものが同じくらいはあるかなと思いながら見比べた。中一日だが、やはりムズムズした気分になって搾り出しをはじめた。

「剣道部は練習試合か」

 トイレに二人入ってきた。どちらも「個室」が閉まった状態なので待機ということになった。

「ああ、八校ほど来るよ」

 声の主は平田だった。今日の試合彼とあたったりするかなと思いながら英樹は規則正しい往復運動を続けた。

「チャリ通学しててムラムラっとなったりするかぁ」

「女子短大見たって何とも思いません」

「もしかしたら赤いランドセル見て立ってしまったり」

「あのなぁ」

 英樹は笑いをこらえた。握り締めた左手に白い液が吹き零れたので紙でふき取った。「個室」がひとつ開き、さらにもうひとつ開いて入れ替わるときに英樹はズボンをはいてベルトを締めていた。

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