« 明日君は陽だまりの中で(26) | トップページ | 明日君は陽だまりの中で(28) »

2014年6月17日 (火)

明日君は陽だまりの中で(27)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 少し尻の位置が高く、垂れ下がった便が途中で切れて二本並んだ。つなげたら五十センチはあるかなという感じである。紙はほとんど汚れなかった。隣の個室に誰かが入ってポチャリと水溜りに塊の落ちる音がした。そのあと規則正しい音が聞こえはじめた。英樹が袴を履き直して垂れを着けている間に「個室」はすべて塞がった。流れたのを確かめてからドアを開けると中学生くらいの感じで剣道着を着た者がいてその後ろにT川高校の制服を着た者がいた。

「あれぇ。山田もうんこしてたのか」

 隣のドアが開いて彼が出てくると待っていたT川の者が言った。中学生は英樹のあとに入っていった。彼は無言で英樹と並んで手を洗った。

「中学生の女の子見ていたらムラムラしてうんこのついでにちょっと抜いておくわ」

 山田は無視していた。それから「垂れの番号が薄くなっているから書き直してもらうのがいいよ」と英樹に言った。英樹は「どうも」と応じた。

 実技は九割が合格で、英樹も次の学科と形に進んだ。学科はプリントが予め渡され、それを暗記して床に這いつくばって答えを書くというやり方である。そのあとは形で二段は五本までだった。最終結果も合格で安堵した。

 帰りも顧問の車で戻った。二段合格後の初稽古は木曜日の武道の授業である。春休みに山口県の萩市で合宿をするという話が出た。系列の学校法人の短期大学の寮に二泊ほどさせてもらい、現地の高校の稽古に参加するというものである。女子寮のトイレだと間違いなく搾り出すなと思ったが、さすがに黙っていた。長崎に帰るのは一週間程度になるかなというところである。

|

« 明日君は陽だまりの中で(26) | トップページ | 明日君は陽だまりの中で(28) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 明日君は陽だまりの中で(27):

« 明日君は陽だまりの中で(26) | トップページ | 明日君は陽だまりの中で(28) »