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2014年6月17日 (火)

明日君は陽だまりの中で(31)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 七月下旬に玉竜旗大会が福岡市で行われた。今年から国際センターが新しい会場となった。市民体育館からは一キロほど離れた海岸に近い場所だった。一同は手配されたマイクロバスで朝六時に学校を出た。

 八木山バイパスを通って福岡市内に入り、国際センター近くでバスを降りたのが朝八時である。開会式は朝九時からだった。選手は稽古着、付き添いの部員は竹刀を検査してもらうためにバスを降りたら受付に直行した。

 試合用の胴は二日前に届いたが、それを着けて稽古することはなかった。一応、選手は試しに着けてみてすぐに外した。ワインカラーの正面に金色の校章が入り、鏡のように見つめる部員の顔を映し出していた。校章は「知・徳・体」を象徴する三つの光が高の文字から飛び出し、メルセデスのマークのようなデザインである。中学は中の文字から三つの光が出ていた。

 バスを降りて国際センターのロビーに入り、地域ごとに割り当てられた観覧席で垂れと胴を着けた。胴を着ける前にみんなで「打たれないようにしような」と言った。最初の相手がK高校と分かって英樹は運命的なものを感じた。誰が出てくるのかわからないが、とりあえずN高校は英樹が先鋒に入った。

 T川の山田が選手用の緑に金色の校章入り胴を着けた姿を見せていた。T高校の平田は今年も制服姿である。岡部がどこにいるか探したが分からなかった。N高校は英樹の後ろに三年生が二人、副将に一年の福原が入った。大将は松井である。今年こそ一勝を挙げる。相手はK高校だが、何としてもという意気込みだった。

 開会式が終わって試合が始まった。K高校と戦うのは正午くらいになりそうだと顧問から告げられた。先鋒が岡部だと聞いて英樹は益々気持ちが高ぶった。館内には空調がかけられていたが、夏の暑さや会場の熱気で涼しさはまったく感じられなかった。

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