何となく 何とでも〔49〕
前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m
ホテルは鹿児島中央駅のすぐ近くだった。チェックインして荷物を部屋に置くとその足で会場となるS予備校鹿児島校へ挨拶に出向いた。用意された教室は五十人入りで机などに落書きがないかをチェックしてから封鎖した。
そのあとはホテルの近くで夕食である。黒豚の料理に軽く焼酎も入れることにした。
「春休みに結婚式を挙げられるそうですね」
「なんとかこぎつけることが出来ました」
「お互い仕事は続けてというところですか」
「そうですね。一応新しい家は百道に」
大学からは目と鼻の先、二十八階建てのマンションの六階に空き部屋があったのでそこにしようかという話になっていた。両親にはセンター試験の次の週に福岡に来てもらって向こうの両親にも会ってもらった。
「新婚旅行はどうするの」
「それは少し先になります。夏休みにシンガポール経由でロンドンに」
A380という世界最大の航空機がシンガポール航空に導入され、五月からは成田にも入るが、その前にシンガポールをベースにロンドンとシドニーに飛んでいた。ロンドン滞在は三日でシンガポールも乗り継ぎ時間を利用してみておくことにした。
| 固定リンク
コメント