« 東日本大震災(2382) | トップページ | 原北稽古(225) »

2014年4月24日 (木)

Our generation〔28〕

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 福岡空港に着陸する777がキャンパスの真上を横切った。紺色のスーツに黄色を主にしたネクタイを締めたヒロはゼミの行われる教室に向かった。三年生のうちに出来るだけ単位は揃えたが、それでもゼミはどうしても出なければならなかった。午前中に天神で大手銀行と接触してランチは地下街にある牛丼屋で済ませた。

 次の日曜には国家公務員総合職の一次試験が迫っていた。エアラインやJRを受けていたので、志望する先は国土交通省かななどと考えていたが、理系はともかく文系には狭き門と聞いていた。やはりここは「技術官庁」で、Q大学から入っているのは工学部の者ばかりという状態だった。

 ゼミの発表は持ち回りで、今日のテーマは保険金詐欺である。発表者は生命保険会社との接触をしていた。

「そういえば推理作家デビューはどういう見通しなんだ」

 議論が一通り終わってから作家志望の者に質問が飛んだ。彼は苦笑いして「なかなか」と応じた。

「就職活動はしているのかい」

 教授が彼に尋ねた。

「県庁と市役所を受けることにします」

 教授は行き先がなかったからロースクールはどうかと言っていた。

 

|

« 東日本大震災(2382) | トップページ | 原北稽古(225) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Our generation〔28〕:

« 東日本大震災(2382) | トップページ | 原北稽古(225) »