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2014年3月 3日 (月)

何となく 何とでも〔25〕

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 十一月に入って最初の土日に大学際が行われた。私が東京に帰るのは月の半ばが定番になっていた。十月には弟が挙式した。二人とも二次会を終えると成田空港近くのホテルに移動してイタリアへの新婚旅行に旅立った。私は二次会にも出ずに羽田から福岡に向かうA空輸の747に飛び乗った。

 九月のお見合いは不成功に終わった。相手の断りの理由は「もしかすると九州を離れることになるかもしれないから」ということである。末次教授は「マァ、根気よくやりましょう」と受話器の向こうで言った。その次は事務局の課長から友人の妹ということで自己紹介の文書をもらった。

 体型はがっしりしているが「肝っ玉母さん」になるからいいかと妥協した。私より三つ下でЧ女学院を出てQ電力勤務である。中学・高校と水泳部だったということで体力的にもいいのかなと感じた。職場で年下の優秀な男を捕まえ損ねてこの年になったのかなという推測は絶対に口にしてはいけなかった。

 大学祭では文化部は各自の活動発表、運動部は模擬店を出した。剣道部はと言えば、たい焼きの屋台である。以前はおでんと日本酒を出していたが、未成年者飲酒を徹底することでキャンパス内での酒は厳禁となっていた。たい焼きは普通のあんことしろ餡、それにクリームという三パターンである。

 屋台での利益は部の活動に直結するので、私も一個百二十円のものを三種類二個ずつ買った。ほかの部では焼きそばやたこ焼き、クレープを作っているところもあった。ゼミの学生にせがまれてそれぞれの屋台の営業に協力した。気がつくと一万円近い出費になっていた。

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