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2014年3月28日 (金)

何となく 何とでも(37)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 男子の試合では一年のゼミ生が先鋒を務めた。指定校推薦で早々と決まって高校生活の最後は大学での剣道に備えていたので、早くもレギュラーとなっていた。Q大側は一年で団体メンバーに入った者はなく、相手は二年生である。

 開始から一分くらいで小手から胴に変化して先行すると取り返そうとして面にきた瞬間に胴を抜いて心地よい音を体育館内に響かせた。私は小さく拍手を送った。次の対戦は二年生同士で、向こうが鍔迫り合いから引き胴を一本決めて勝者数を揃えた。

 三番手はこちらが逆胴と小手を抜いた面で勝ち、四番手は終了間際に相手の面に対して胴を打ってリードを広げた。それから三戦続けて一本なしの引き分け、中堅はQ大の選手が心理戦の末、小手に一撃を入れた。

 九番目の試合では相手側が面に対する胴を一本決めて勝者数を三対三に持ち込んだ。本数ではこちらが五本、Q大が三本である。残り六試合でどのように展開するか目が離せなくなった。

 それから二試合続けて引き分けである。十二番目は相手に小手を先制され、相手を攻め崩した胴で追いついたが、最後は互いに相打ちになった直後に胴を打たれて突き放された。

 十三番手は偶然K高同士となった。そしてこちらが先鋒が最初に取ったように小手から胴に変化するやり方で一本勝ちした。副将は互いに有効が出ずに引き分けとなった。大将はこちらが四年の主将で伊都キャンパス近くのM出身、向こうは三年生の次期主将でT出身である。

 互いに勝者数は同じだが、本数はSがリードというのは頭にあって、向こうのほうがアグレッシブに攻撃してきた。途中で静かな試合になり、再び相手が面に飛び込んで来たのを受け止めた主将がそのまま相手の胴に打ち返して快音をたてた。そのまま試合は終了へと進んだ。

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