何となく 何とでも〔29〕
前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m
最初が外国語でこれは文系理系問わず全員が受験である。受験生が門をくぐり、試験会場に入る次官になると警備は落ち着いた状態になった。とは言え、交通障害で駆け込んでくる者がいる可能性も高いため、それは気を抜けなかった。
交代の時間になると管理棟に入って暖房の効いた部屋で茶菓子を楽しんだ。警備の係も事務と教員が半々である。私とペアになっているのは三年目の職員でこの大学の商学部から採用された。
「それで、四年生のときは企業とか受けたの」
「銀行とか商社とかも受けましたが、厳しくて・・・ゼミの先生から大学に残ったらということで」
「残るって大学院に行くという意味じゃなかったのかな」
「それは・・・まぁ」
この職員は野球部でそれは幼い時から一筋だった。ほかの職員が見合い話を持ちかける必要もなく、二年下のマネージャーとできているそうである。
| 固定リンク
コメント