何となく 何とでも〔23〕
前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m
レストラン街のどの店に入るかで相手の希望を聞くと、Kビール直営のレストランということになった。さすがに昼酒は印象がよくないので、肉料理とソフトドリンクを注文した。家族連れも来ていて、隣のテーブルは三十歳前後の若い夫婦に3歳か4歳の女の子である。私の神経は知らず知らずのうちにその女の子のほうに行っていた。
互いの休日の話が出て、彼女は旅行代理店でも事務の普通の仕事だそうである。入社した当時は旅行業務に関する資格試験の勉強で忙しかったと聞いた。国内・海外のツアーを企画したりするのが夢だが、今のところは代理店の窓口ということである。
「添乗とかは」
「日帰りのバスツアーくらいです。海外は現地ガイドというようになってきています」
「語学は英語と何でした」
「フランス語です」
私は前年の夏にイギリスに行ったことを話した。ストーンヘンジやバース、コッツウォルズとかに足を運んだかを聞かれたがロンドンだけと答えた。
食後は下のフロアをひとつずつ見ながら降りた。四階はトヨタ・日産・三菱・スバルのショールームで、トヨタと日産の展示車には運転席に入ってみた。福岡暮らしとなると車が欠かせないかなという話だが、駅に近い場所なら全く問題ないし、何より酒の席が入ったときが問題である。
もう少し時間をということで、大宰府に行ってみることにした。急行しか利用しない彼女にとって、特急に乗るのは非日常という感覚である。赤と白に塗られた電車の運転席のすぐ後ろは窓も大きくてこれが運賃だけで乗れるならお得だと思った。
| 固定リンク
コメント