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2014年2月 3日 (月)

Our generation〔17〕

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 十二月に入って急に寒い日が続くようになった。就職活動が解禁になってヒロもリクルートナビに登録したが、まだ大手企業のホームページではエントリーがスタートしてはいなかった。それでもエアラインの自社養成のパイロットはエントリーが可能で、ヒロは思い切って挑戦してみた。ネット上での適性検査を受けてこれにパスしたら一次面談である。

 三年生のうちに出来るだけ単位を揃えておくことも大事だった。内定したのに卒業できなければ悲劇である。しかもギリギリではやはり企業の目も厳しく、優の数がどれだけあるかどの講義は優が取り易いかというのは学生の最大の関心事である。ヒロは毎日キャンパスに足を運んだ。

 刑事訴訟法の講義も無味乾燥な法律の条文と判例との戦いである。捜査から逮捕、刑の執行という流れはそういう関係に行くのなら必須だった。もちろん法学部ならではの議論は楽しかった。

「うちのサークルの一年に 本当はランドセルを背負った年頃の女の子にしか興味ないんだろ と尋問した 自白引き出すのにウイスキーのボトル何本空になっただろ」

「おい。それは違法な捜査になるぞぉ」

「黙秘権を行使しますというのは 自分に不利な供述ということで間接的に認めたことになるよね」

「根拠なしなら侮辱 根拠示したら名誉毀損だぞ」

 そういう会話は延々と続いた。別のグループは「JRと船会社に内定もらったらどっちにしたらコウカイしないだろ」「JRに決まってるだろ」「でもQだったら博多とプサンの高速船もやっているよ」と言い合っていた。

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