« 吉川弘文館「現代日本政治史」全五巻 | トップページ | 2014年が本格始動 »

2014年1月 6日 (月)

Our generation〔2〕

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 箱崎の食堂は古くて飛行機が通ると爆音で揺さぶられた。伊都の食堂が新しくてきれいなのに比べると雲泥の差である。もっとも伊都ができた当初はコンビニエンスストアくらいしかなく、車を持つ学生はキャンパスの外に出て牛丼やファミリーレストランに行っていたそうである。ヒロは日替わり定職の内容が気に入らなかったのでカツ丼を選んだ。

 ランチは法学部内で気の合う者同士ですることが多かった。同じ高校から法学部に来たのは四人だが、半分は理科系で伊都だった。空いている席を探していると中学時代に剣道部で一緒だったTがいた。彼はJ高校に行き、経済学部に入った。大学でも剣道部に入っていることを知ったのはインターネットである。

 経済学は面白いかと尋ねたことがあった。彼は「囚人のジレンマ」というのを挙げた。「あなたと共犯者にロリコンの容疑がかかってます あなたも共犯者も自白しなければ二人とも無罪 あなたが黙っていて共犯者が自白したらあなたは死刑で共犯者は無罪 二人とも私はロリコンと自白したら懲役十年」

 そして法律はどうなのかと反問された。伊都では法学入門があり、憲法も行われた。どういうわけか憲法は「人権」が中心で、統治機構とかは説明が簡略にされていた。憲法球状も「世界の理想と現実のギャップ」から違和感のほうが強かったが、それを言うと単位がないのではないかと懸念があった。

 理系では原子力に対する姿勢が問題である。妹がQ電力で年下を捕まえて寿退社したという先生へのレポートは「限界原発が動かないと電力供給が限界になる恐れが強い」と書くのがいいのかなと議論された。Q電力本社を囲むような活動に参加すると就職に響くだろうというようなことも言われていた。

 Tは「公共経済学」というものをやっていると言った。ヒロは「刑法」ゼミを選んだ。公務員を目指すなら行政法がいいのかもしれないが、やはり刑法の議論の面白さは捨てがたかった。警察官ならば刑法をやっておくのは必修である。午後の授業はまず行政法、そのあとはゼミである。

 昼食を終えると本屋を覗いた。それほど広くはなく、行くなら博多駅の八階か天神の書店である。博多駅のほうは出入りする列車を見下ろすことができるスペースがあったし、すぐそばには鉄道模型の店があって入り浸っている者が多かった。残念なのは地下鉄の定期の経路が博多を外れているため、ヒロが行くのは天神である。

 昼休みが終わりに近づいたので、教室に向かった。本屋を出ると頭上を777が横切った。エンジンは二つだが、機体は747と同じくらいの大きさなので音はすごかった。法学部も経済学部も同じ建物にあった。福岡空港の滑走路の延長戦上にあるため、ひっきりなしに上を飛行機が通った。

|

« 吉川弘文館「現代日本政治史」全五巻 | トップページ | 2014年が本格始動 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Our generation〔2〕:

« 吉川弘文館「現代日本政治史」全五巻 | トップページ | 2014年が本格始動 »