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2014年1月20日 (月)

Our generation〔8〕

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 九月の第二週に集中講義が行われた。ヒロは現代日本政治論に出るために七時半に家を出た。この先生は定年退官したが、学生の授業評価ナンバーワンということで、名誉教授として特別に講義をさせてもらっていた。出身は大阪で、そちらの私立大学に再就職したが、新幹線でこちらに来て博多駅近くのホテルに泊まっているそうである。

「1883年にマルクスが死んでケインズが生まれた。1946年にケインズが死んで私が生まれた。こんなことを言うと偉大な学者と一緒に並べるなと言われそう」という自己紹介で、そのあとはひたすらギャグの連発である。Y本興業に入ったほうがいいのではないかと言う者もいたが、優を取りやすいのは評判になっていた。

 一日五コマ連続でも全く退屈せず、もう三日目の最終日というのが惜しいくらいである。ヒロは姪浜駅に着くと始発で貝塚行きになっている電車に乗り込んだ。一番のりばの天神・空港方面行きは通勤・通学客がいっぱいだが、始発電車で確実に座ろうとする人はそんなに多くはなかった。

 八月の初めに受けた四段の審査は何とか合格した。男女分けないという中で一人目の相手は久留米の大学生、二人目は女子大生である。一人目には合い面、小手に対する小手・面、最後は面抜き胴を決めた。二人目には小手に対して面を返し、面返し胴をやられたが、最後は面で押し通した。剣道形は相手が受けなおしになったものの、ヒロは最後までたどり着けた。

 一番のりばら唐津から来た電車が到着した。ホームにいる人を飲み込んで赤いドアを閉めると空港へ向けて走り出した。ヒロの乗った電車の座席がみるみるうちに埋まりだした。白いシャツに灰色ズボンは空港近くの東ФでここはФ大O高やФ第一、Ч紫台といろんな競技で張り合っていた。

 電車は姪浜を出るとすぐに地下に潜った。室見川の下をくぐって室見、藤崎の次は母校やS学院大のある西新、唐人町を出ると大濠公園、赤坂の次が天神、ここでかなりの人が入れ替わった。中洲川端でも人が降り、呉服町、千代県庁口と通勤客が降りて学生が残る形になった。馬出Q大病院、箱崎宮と止って次がヒロの降りる箱崎Q大前である。

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