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2014年1月 8日 (水)

Our generation〔4〕

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 ゼミは三年生と四年生別々に行われた。各学年とも十五人いてゴールデンウィークの前に合同のコンパをやった。三年生は三人が女子で、T女学園・S学院高校・F高校と地元の出身ばかりである。ヒロは自分が幼い女の子にしか興味がない病になっているのに気づいていた。

 山口県のY高校出身の者は法科大学院に行って判事か検事を目指すと明言していた。長崎県のN西高校から来た者も法科大学院に行くつもりである。松山の夏目漱石が教鞭を取ったところを卒業した者は推理小説家になるために刑法を選んだと言っていた。それ以外の者は何となくという感じだった。

 ゼミにはオブザーバーとして修士課程の一年も参加していた。この人はS学院大の法学部を卒業して一年ほど家電量販店に勤めたが、退社して社会人入試で入ってきた。出身高校は伊都キャンパスに近いIである。自己紹介では「学歴ロンダリングです」と自嘲していた。

 ゼミは刑事事件の判例を調べて討論するという形だった。今日の発表は昭和四十八年に最高裁によって憲法違反とされた刑法二百条である。

「父親が娘をレイプするってK国ではよくあるようなケースですねぇ」

「ふうん。じゃあ君は右翼に認定」

「はいはいどうぞ。ライトって正しいという意味もあるぞぉ」

「でも介護に疲れて親殺し・・・となるとどう主張しましょうか」

「うぅん、国家財政のプライマリーバランスに寄与したから勲章あげてもいいくらいだ。とか」

「だけど、親の年金が頼りとなったら、そんな訳にもいかないでしょ」

「主観的には寝たきりで、客観的には白骨死体。それで精神に異常をきたしていますと主張する」

「弁護士の仕事なんてクソやな。もう坂本ツツミみたいになるぜぇ」

「それは脅迫罪」

 こんな調子で進んだ。

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